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【投資のリスクってどれくらい?】リスクとリターンの具体的な目安について解説します!

投資
悩んでいる人
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投資に興味はあるけどリスクが怖い…
失敗するといくら損するの?

このようなお悩みを解決するため、過去のデータや数値を使ってリスクとリターンの目安をまとめました。

この記事の結論

  • 信用取引は借金を負う可能性がある。
  • 株式に投資するなら投資元本が50%減になるのは覚悟が必要。
  • 優良商品への投資を20年以上継続すると、損失リスクは限りなく少ない(過去データ)

投資を検討する際に「リスク」について調べようとすることはとても大切です。

しかし、「実際いくら損する可能性があるの?」ということについてはあまり明記されず、よく分からないという人も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、3つの投資商品(株式・債券・REIT)を対象に「投資していたらどのくらいの損失(利益)があったのか」を分かりやすくまとめました。

投資を始めようか迷っている、何に投資すれば良いか分からない人にも役に立ちますので、ぜひ参考になさって下さい!

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借金の可能性はある?

投資系のニュースでは「億り人」と言われるようなすごく儲かった人とか、投資に失敗し「借金」を負ってしまったケースなどをよく聞きませんか?

まさにハイリスクハイリターン、投資は危険という人の気持ちも分かりますね。

実際のところどうかというと、誰でも投資可能な下記の商品には借金の可能性があります。

借金の可能性がある投資商品
  • 株式投資
  • FX
  • 仮想通貨
  • 不動産投資など

これらには「信用取引が可能」という共通点があり、とても重要なので先に解説します。

現物取引と信用取引

投資は大きく「現物取引」と「信用取引」の2つに分けられます。

難しく聞こえますが、内容はとてもシンプルです。

現物取引:自分のお金だけで取引 → 借金リスク無し

信用取引:借りたお金も含めて取引 → 借金リスクあり

不動産投資で考えると分かりやすいです。

物件を購入するのに全て自己資金の場合は現物取引、銀行から融資を受けて購入する場合は信用取引になります。

投資は資金が多いほど圧倒的に有利なので、信用取引を利用する人は多くいます。

利回り5%の投資物件の場合
  • 1,000万円投資:50万円の利益/年
  • 1億円投資:500万円の利益/年 ← 有利

利益だけ見るなら、1億円分を投資に回したいと思いませんか?

借りられる金額は投資商品によって異なるため、危険度も異なります。

現物取引信用取引借入倍率
株式投資約3.3倍
FX×25倍
仮想通貨2倍
不動産投資年収の10~30倍

FXは口座に100万円入れると最大2,500万円分の取引が可能になります。

うまくいけば超高効率の投資法になりますが、失敗するとあっという間に資金は無くなり、最悪の場合は借金を負う可能性があります。

金融商品(株やFX、仮想通貨など)と不動産は同じ土俵ではありませんが、まずは投資の中でも「借入倍率が高い投資が危険」という認識を持つと良いでしょう。

私はFXで貯金を0にした経験があります。

借金を負ってはいませんが…(;ω;)

くっき~
くっき~

経験者が身をもって語ります…

信用取引について詳しく解説している記事がこちら。

投資商品ごとの最大損失から目安を考える

資産アセットごとのリターン
引用元:りそなグループ

現物取引でもお金が減るリスクは十分にあります。

「どれくらい減る可能性があるの?」という目安を過去のデータから探りましょう。

今回は次の3つの投資商品に、2000年以降に最も悪いタイミングで投資を開始した場合の最大損失幅をまとめてみました。

  • 株式
  • 債券
  • REIT(不動産に投資する金融商品)

株式と言っても色んな企業があるように、それぞれ投資商品の種類は多いです。

そこで、市場全体の平均値を表す「指数」を利用します。

利用した指数
  • 株式:TOPIX
  • 債券:NOMURA-BPI総合
  • REIT:東証REIT指数

平均値のため、もっとヒドイ目に合った人もいるということは理解しておく必要がありますね。

くっき~
くっき~

じゃあ順番に見て行こうっ!
参考までに海外版も付け加えておくよ!

日本株式:2007年に投資をして2年後に-47.2%

日本株のリスクリターン
引用元:myINDEX

2008年は「リーマンショック」の年です。

投資商品は軒並み暴落しましたが、株式もその1つです。

もし2007年に100万円分の株式投資を始めていたら、2年後には52.8万円しか手元に残っていません。

2000年以降で最も大きな下落幅であり、目の当たりにした人たちが「2度と株式投資をしない」と思っても不思議ではありませんよね。

海外株式は2008年の1年だけで-56.1%の下落を記録しています。

日本債券:2021年に投資をして1年後に-0.8%

日本国債のリスクとリターン
引用元:myINDEX

債券とは国や企業がお金を借りるために発行する金融商品です。

「いくら利息を受け取れるか、あらかじめ分かる」商品なので株式などに比べ、価格の上下が少ないのが特徴です。

2000年以降の最大損失でも-0.8%ですみますので、損失リスクはかなり低いです。

ただし、リスクが低ければ大きなリターンも期待できません。

くっき~
くっき~

リターンついては後述してるよ!

海外債券は2008年の1年だけで-15.5%の下落を記録しています。

ちなみに2008年の日本の債券は+3.4%でした。

国内REIT:2007年に投資をして2年後に-50.2%

REITのリスクとリターン
引用元:myINDEX

REITは間接的に不動産に投資できる金融商品です。

株式と同じようにリーマンショック時に大きな下落を記録、もし2007年から投資をしていたら投資元本は半分以下です。

REITの利益の源は家賃収入や不動産の売却益になるため「失業によって家賃を払えない」「不動産価格の下落」などが大きなマイナスの要因です。

不動産は実物も金融商品も景気に左右されやすい特徴があるので、投資対象としてはリスクが大きい傾向があります。

海外REITは2007年に投資をして2年後に-64%を記録しています。

何かに投資をする際は「どのくらい儲かるか」よりも「どのくらいリスクがあるか」を先に考えることが大切です。

株式やREITなら投資額が一時的には半分になるくらいの覚悟が必要ということですね。

リスクに見合うリターンはある?

投資をするか判断するには、先ほどのリスクに見合うリターンがあるかどうかという点が決め手になりますよね?

そこで過去から投資をしていた場合に、どれくらいのリターンがあったかを次の項目で見ていきましょう。

  • 期間:1年、5年、10年、20年
  • 100万円投資したらいくらになったか

リターンのシミュレーション(一括購入)

では100万円投資した場合、○年後にいくらになったのか見ていきましょう!

100万円投資1年後5年後10年後20年後
日本株式102万円144万円283万円266万円
海外株式112万円189万円314万円522万円
日本債券99万円101万円113万円133万円
海外債券103万円120万円169万円234万円
国内REIT103万円137万円297万円454万円
海外REIT136万円168万円352万円566万円

それぞれ差はあるものの、年数を重ねるごとに全ての投資対象で利益が増えているのが分かります。

「いきなり100万円なんて投資できない」という人も多いと思うので、次は少しずつ積み立てながら投資するパターンも見てみましょう。

リターンのシミュレーション(積立購入)

毎月5,000円を20年積立投資した場合のシミュレーションがこちらです。

5,000円投資投資元本20年後
日本株式120万円205万円
海外株式120万円317万円
日本債券120万円138万円
海外債券120万円192万円
国内REIT120万円289万円
海外REIT120万円338万円

最初に投資元本を多く用意できなくても20年という期間があれば、資産を1.5〜2倍程度にするのは多くの人が可能です。

ここまでのリスクとリターンの倍率を投資対象ごとにまとめます。

20年間のリスク&リターン減額リスクリターン
(一括)
リターン
(積立)
日本株式-47.2%2.6倍1.7倍
海外株式-56.1%5.2倍2.6倍
日本債券-0.8%1.3倍1.15倍
海外債券-15.5%2.3倍1.6倍
国内REIT-50.2%4.5倍2.4倍
海外REIT-64%5.7倍2.8倍

例えば、日本株式に投資する場合は次のように考えられます。

20年積立投資をすると1.7倍に増えるかもしれないけど、その途中で資産が一時的に半分になる可能性もある。

このリスクとリターンのバランスを見て、投資する価値があるのか無いのか判断するのはあなたです。

リターンよりリスクのほうが大きいと思うなら投資する必要はありません。

くっき~
くっき~

投資は結局全て自己責任。
誰も責任は取ってくれないんだよね…

20年間投資するとリスクは少ない?

最後にアメリカの大手投資銀行のJ.P.Morganが出しているレポートを紹介します。

引用元:J.P.Morgan Guide to the Markets

レポートの内容を簡単に要約します。

レポートの要約
  • 投資期間が伸びるほどリスクとリターンのブレ幅が狭くなる。
  • 株式も債券も20年後の損失リスクは0%。

何度も言うようですが、投資に絶対はありません。

ただし「自分が許容できるリスクで労働以外の収入源を手に入れる」このような考え方もまた、人生の選択肢を増やすのに重要なことではないかと思います。

まとめ

いかがでしたか?

今回は【投資におけるリスクとリターンの目安】について解説しました。

最後にこの記事をもう一度まとめます。

まとめ

  • 投資する時にまず理解するべきは最大リスク幅。
  • リスクとリターンのバランスを見て、自分で判断する。
  • 優良商品に長期投資をすれば、期間が長いほど損失リスクは低くなる。

投資が難しいのは商品選びではなく、自分のリスク許容度を正確に測ることです。

自分がどれだけリスクを取れるのか、客観的に見るツールも紹介していますので参考にしてみてはいかがでしょうか?

以上、お役に立てれば嬉しいです!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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