こんにちは、くっき〜です!
この記事では
・債券って実はイマイチよく分からない…
・金利とどう関係してるの?
という方に向けて、分かりやすく解説していきます!

先に結論言うでっ!
・債券は将来貰う金額が買う前に分かる商品
・債券と金利は逆の動きをする
債券に投資している方の中には「株式より安全だから」という理由の方も多いでしょう。
否定はしませんが、安全と言われる理由は何も「株式より値動きが少ない」ということだけではありません。
株式より値動きの激しい債券もありますからね。
この記事では債券とはどんな投資商品かを復習しながら、特徴や金利と逆に動く理由などについても分かりやすく解説しますので、ぜひ参考になさって下さい!

よぉーし!いってみようっ!
債券
投資を始めようと色々調べると、「株式だけじゃなく、債券にも分散投資しよう!」というような記事や動画がよくありますよね?

株式よりは安全っぽいのは知ってるけど…

よっしゃ!「0」から解説していくで!
そもそも債券とは
債券とは国や地方公共団体、または企業が資金調達のために発行する「借用書」のようなものです。
例えば債券の種類の1つに「国債」と呼ばれるものがあります。
もし、国が「新たに国債を発行します!」と言った時には国が投資家に「お金を借して!」と言っているのと同じです。

国がお金貸してほしいの?

国が使えるお金も無限じゃないんや!
もしあなたが債券を買うとするとそれはつまり…
👉債券を買う=お金を貸す
ということです。
そしてお金を貸したならその代わりに法的効力のある借用書、つまり債券を発行してもらうのです。
期限がきたら債券を引き渡して、貸したお金を返してもらえば取引完了です!
債券の種類
債券にはいくつか種類がありますが、発行する主体(組織、団体のようなイメージ)によって名前が異なります。
発行する主体を「発行体」と言います。
国が発行すれば「国債」、地方公共団体が発行すれば「地方債」、どこかの企業なら「社債」、海外の通貨なら「外国債」という感じです。

めちゃシンプルやな!

全て覚える必要はありませんが、色んな種類があるということは知っておきましょう!
債券の大きな3つの特徴
次は債券の大きな3つの特徴について解説します!
①将来貰う金額が事前に分かる
②信用リスクが大きいほど金利が良い
③債券と金利は逆の動きをする

1つずつ解説していくで!
①将来貰う金額が事前に分かる
債券はあらかじめ額面金額と満期(償還日)、金利が決められている商品です。
・額面金額(最後にもらう金額は?)
・満期(いつまで?)
・金利(保有中にもらう金額は?)
満期とは「お金を貸し借りする期間」のことで、債券を買ってから満期まで保有していれば、最初に決めておいた「額面金額」を受け取ることができます。

満期の最終日を「償還日」とも言うで!
金利は貸し出している期間中に貰える「利子」のことです。

どなたか100万円貸してくれませんか〜?

何かメリットが無いとな〜

5年貸してくれるなら毎年2%の利子をつけますので!

ちゃんと返してくれる?

償還日に額面金額をきっちりお返しします!


5年で利子10万円か!それなら貸す貸すー!
このように債券商品の大きな特徴として…
👉買う前に将来貰う金額が分かる!
株式投資などと同じように買う時の金額が上下しますが、将来の価格が決まっている点は債券投資の大きな特徴でメリットの1つです。

株は将来の価格が分からんもんな!
また、債券は償還日を待たずに途中で売買することもできるので、自分が債券を購入した価格より今の債券の価格が上昇していれば売却益を得ることができます。
100万円で購入した債券が110万円で売れたら10万円の売却益になりますし、額面金額(償還時にもらう金額)が100万円の債券を90万円で買い、償還日まで保有すれば10万円の売却益を得ることができます。
とにもかくにも債券とは発行から償還までの期限付きの投資商品で、途中の売買価格の上下はあっても結局最後にもらう金額は最初から知っている額面金額になるということです。

株より安全と言われる部分の1つやな!
②信用リスクが大きいほど金利が良い
2つ目の特徴として債券投資は…
👉「信用リスク」と引き換えに「金利」を得る投資商品
であるということです!

信用リスクって?
企業で考えると「倒産するリスク」です。
仮にトヨタの社債が次の内容で発行されたとします。
現在価格:100万円
額面金額:100万円
償還日:5年後
金利:5%
この社債を買えばトヨタが倒産しない限り、毎年5万円の利子を5年間貰い続けた上に5年後にはきっちり100万円を返してもらうことができます。
つまり「5年間はトヨタが倒産しない」に賭ける投資ということになります。
倒産しなかった:25万円の利益
倒産した:最大100万円の損失

倒産したらどうなるの?

遅延、減額、不払になる可能性があるで!
必ずしも「0円」になるわけではありませんが、返してもらうのが遅くなったり、投資元本が大きく減額になる場合があります。

じゃあ潰れなさそうなところを選べば良いんやな!

そこが悩ましいところ!
債券のリスクとリターンとは次のことが言えます。
・潰れるリスクが高いほど金利が良い
・潰れるリスクが低いほど金利が低い
例えば日本国債5年という商品があります。
つまり5年後に日本が財政破綻していないなら貸したお金は返してもらえます。

そりゃ存続でしょ~!
しかし2021年8月現在の適用金利は0.05%です。
仮に100万円貸して毎年貰える金利は500円なので、5年間で貰える利子は2,500円です。

小学生の小遣いかよっ!
5年後に日本が無くなると予想する方はほとんどいないでしょう。
その分、リターンのうまみもほとんどありません。
ざっくりまとめたものが下の表です。
貸す相手 | 債券名 | 安全性 | 金利 |
---|---|---|---|
国 | 国債 | 高 | 低 |
地方公共団体 | 地方債 | 中 | 中 |
会社 | 社債 | 低 | 高 |
外国 | 外国債 | 中~低 | 高~中 |

金利を高くしないと資金調達できないんやな!
危険そうな投資対象ほど金利が良い仕組みになっているので、債券投資はこの信用リスクと金利のバランスを見ながら検討する必要があります。
③債券と金利は逆の動きをする
債券には金利と逆の動きをするという特徴があり、投資の世界では有名なのでご存知の方も多いと思います。
しかし、じゃあなぜそうなるの?と聞かれると答えられる方は意外と少ないです。

えーっと、そのー、あのー…
債券と金利が逆の動きをするには、先ほど解説した2つの特徴によっておこる仕組みです。
・貰う金額が決まっている
・償還日前に売買できる
仮に償還日の1年後まで保有していたら100万円が貰える債券があったとします。
償還日までは好きなように売買できますが、100万円以上で買う人はいません。
それ以上の価値にはなりませんからね。
購入価格99万円(-1):金利1万円(+1)
購入価格98万円(-2):金利2万円(+2)
購入価格97万円(-3):金利3万円(+3)
このように債券価格が下がるごとに金利が上がっているのが分かりますね。

これが債券と金利の動きが逆になる仕組みです。

そういうことか!
債券の商品性や特徴が分かっていると、理由はとてもシンプルですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は【債券の基本、特徴や仕組み】についてお伝えさせて頂きました!
最後にポイントをまとめると…
- 債券を買う=お金を貸す
- 貰う金額が決まっている投資商品
- 信用リスクを背負い、利子をもらう
- 金利と逆の動きをする
債券に投資をする際は「株より安全そうだから」という理由ではなく、商品性や特徴を理解した上で判断するようにしましょう!
以上、お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
コメント