こんにちは、くっき〜です!
この記事では
・投資信託の隠れコストって?
・信託報酬と違うの?
・見方は?
という方に向けて、分かりやすく解説していきます。

先に結論を言うでっ!
・隠れコストは保有時にかかるコスト
・正確な数字が事前に分からないコスト
投資信託を買う時にほとんどの方が重要項目としてチェックするのが「経費」です。
「もちろん意識しているよ」「そんなの当たり前じゃん」という方が多いと思いますが、隠れコストについて把握している人は意外と少ないです。
この記事では投資信託の手数料を正確に把握したい方向けの内容になっていますので、当てはまる方はぜひ参考になさって下さい!

よぉ〜し!いってみようっ!
隠れコストの正体
簡単に投資信託の手数料だけおさらいしていきましょう!
投資信託は3段階の手数料が発生します。
買う時:購入時手数料
売る時:信託財産留保額
保有時:信託報酬
保有時:その他の費用 ← 隠れコスト
隠れコストとはその他の費用のことで「保有時」にかかってくる費用になります。
なぜ「隠れ」なのかというと、買う前にどれだけ経費がかかるのか明記されていないためです。
例えば人気のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の目論見書を見てみましょう!

目論見書の中の費用を記載したページにはこのように記載されております。

●その他の費用・手数料
・監査法人に支払う費用
・売買時に証券会社に支払う費用
・海外の保管機関に支払う手数料
・その他もろもろの事務手数料
ちなみに監査法人とは投資信託の計算がちゃんとされているかチェックする第三機関のことです。
要するに保有時には「信託報酬」以外にこれらの費用が発生すると認識しておく必要があります。
投資信託の経費は隠れコストも含めた「実質コスト」で考えるようにしましょう!
実質コストの見方
実質コストは「目論見書」ではなく「運用報告書」で確認できます。
楽天証券のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の運用報告書を見てみましょう!

次はココ!

4ページ目の「1万口当たりの費用明細」を見ます。

実際にかかった費用は…
信託報酬:0.098%
売買委託手数料:0.007%
有価証券取引税:0
その他費用:0.019%
実質コスト:0.124%
目論見書で確認できる信託報酬は「0.0968%」なので、差し引くと隠れコストは「0.0272%」です。
大きな数字ではありませんが、エクセルなどで長期的な計画を立てている場合は経費の部分を少し見直す方が良いでしょう!
オススメ投資信託の実質コスト一覧
最後に「調べ方は分かったけど、めんどくさい…」という方向けに、楽天証券の人気ファンドを抜粋してまとめました!
このブログではインデックスファンドを勧めていますので、アクティブファンドは除いております。
オススメのファンドの記事もありますので良ければ参考にして下さい!
ファンド名 | 信託報酬 | 実質コスト |
---|---|---|
eMAXISSlim米国株式(S&P500) | 0.0968% | 0.124% |
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー) | 0.1144% | 0.178% |
eMAXISSlim全世界株式(除く日本) | 0.1144% | 0.180% |
eMAXISSlim先進国株式インデックス | 0.1023% | 0.146% |
eMAXISSlim新興国株式インデックス | 0.187% | 0.370% |
eMAXISSlimバランス(8資産均等型) | 0.154% | 0.214% |
eMAXISSlim先進国債券インデックス | 0.154% | 0.168% |
eMAXISSlim国内株式(TOPIX) | 0.154% | 0.159% |
eMAXISSlim先進国リートインデックス | 0.22% | 0.371% |
ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.275% | 0.278% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% | 0.187% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.212% | 0.24% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天VTI)や楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天VT)のようなETFに投資するファンドは、運用報告書の数字にETF自体の経費を加算して算出しています。
VTI:0.03%
VT:0.08%
ファンドの投資先が国内の場合は信託報酬と実質コストの差はあまり大きくないことが分かりますね。
新興国やREITなどは隠れコストが大きくなりがちなので「既に投資をしている」「投資を検討中」という方は実質コストで投資計画を立てるようにしましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は【投資信託の隠れコスト】についてお伝えさせて頂きました。
最後にポイントをまとめると…
- 隠れコストは保有時にかかるコスト
- 実質コストは信託報酬より少し高い
- 運用報告書で確認できる
大きな金額でなくても投資をする上で正確な費用を把握することはとても大事なことなので、クセにしてしまいましょう!
以上、お役に立てれば幸いです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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