こんにちは、くっき~です!
この記事では
・米国ETFのオススメは?
・SPYDって何がそんなに良いの?
・海外の投資なんて自分にはハードルが…
という方に向けて、分かりやすく解説していきます!
・SPYDの魅力
・SPYDのデメリット
・SPYDの買い方
投資家の中には株式の配当などの定期的なインカムゲインを手に入れつつ、それなりのリスク分散も同時にしたいという少し欲張りな方も多いのではないでしょうか?
そんな時にオススメなのが米国高配当ETFの【SPYD】です。
この記事ではSPYDがどんな投資商品で、メリットデメリットは何か、また実際の買い方まで分かりやすく解説しますのでぜひ参考になさって下さい!

元気よくいってみようっ!
SPYDとは
SPYDは米国ETFのファンドの1つで、米国の優良企業500社の中から高配当の企業80社に絞って投資する商品です。
投資商品の1つで上場投資信託のこと。
ETFは複数銘柄で構成されているため、1つのETFを買うと複数の銘柄に分散投資することが可能。
ETFについてはコチラの記事で詳しく解説しています!
【SPYDの詳細】
ファンド名 | SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF |
---|---|
商品分類 | 先進国株式 |
TICKER | SPYD |
分配 | 4回(3月6月9月12月) |
リバランス | 2回(1月7月) |
設立日 | 2015年10月21日 |
市場 | NYSE Arca |
ベンチマーク指数 | S&P500®高配当指数 |
信託報酬率 | 0.07% |
正式名称は「SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF」と長い名前で、シンボルとなるティッカーが「SPYD」となります。
米国で上場すると2〜4桁のアルファベットが割り当てられる。
日本の場合は4桁の数字。
SPYDをオススメする5つの理由
「SPYD」をオススメする理由は次の5つです!
①世界的な資産運用会社が運用
②高配当利回りが期待できる
③S&P500に連動しやすい
④超低コスト
⑤分散投資が可能


1つずつ解説していくで!
①世界的な資産運用会社が運用
SPYDの運用会社は「ステートストリート」です。


聞いたことないけど、そんなに有名なの?
という方もいると思いますので、これから投資の知識をつけていきたいという方はまず世界TOP3の運用会社を覚えておきましょう!


1位:ブラックロック
2位:バンガード
3位:ステートストリート
これら3社の運用額を合計すると2019年12月末時点でその額なんと1,600兆円を超えています!


デカすぎてイメージつかん…
日本で上場している全ての企業の株式の時価総額は2021年9月16日時点で800兆円弱です。


ありえませんがステートストリートを含めたこの3社は運用額の半分の資金で、日本の全株式を買い占めることができてしまいます。


どんだけ~~~
運用額だけでなく、ステートストリートは約200年以上の歴史もあります(ユニオンバンク含む)。
世界3位の運用規模で、200年以上の歴史と金融ノウハウを持った資産運用会社
ということです!
②高配当利回りが期待できる
SPYDの魅力と言えばなんと言ってもこの「高配当利回り」です!
過去の利回りの推移はこのような感じになっております。
価格 (年末) | 分配金 (年間) | 利回り | |
---|---|---|---|
2020 | $32.94 | $1.632 | 4.16% |
2019 | $39.25 | $1.746 | 5.13% |
2018 | $34.07 | $1.619 | 4.32% |
2017 | $37.45 | $1.422 | 4.08% |
2016 | $34.86 | $1.514 | 5.17% |
2015 | $29.26 | $0.331 | ー |
平均 | $34.64 | $1.377 | 4.57% |
次は他の商品とも比べてみます!
先程解説した世界TOP3の資産運用会社でそれぞれ人気の米国高配当ETFがあります。
HDV:ブラックロック
VYM:バンガード
SPYD:ステートストリート
VYM | HDV | SPYD | |
---|---|---|---|
2020 | 3.11% | 4.07% | 4.16% |
2019 | 3.64% | 3.28% | 5.13% |
2018 | 3.09% | 3.67% | 4.32% |
2017 | 3.17% | 3.27% | 4.08% |
2016 | 3.30% | 3.28% | 5.17% |
2015 | 3.13% | 3.92% | ー |
2014 | 3.06% | 3.20% | ー |
2013 | 3.54% | 3.17% | ー |
2012 | 3.52% | 3.56% | ー |
2011 | 3.14% | ー | ー |
平均 | 3.27% | 3.42% | 4.57% |
この中でも際立って利回りが高いのが「SPYD」です。
平均値4.57%(税引後3.6%前後)は100万円分投資したら1年後に3万6,000円程度、毎月3,000円くらいが貰えるというイメージです。
この利回り期待で、最近流行りの「FIRE」を目指す人が「SPYD」を買うのも納得です。
FIREについてはコチラの記事で解説しています!
③S&P500に連動しやすい
S&P500とは米国に上場する超優良企業500社の株価指数のことで、長い歴史とその間に上昇を続けていることから投資家に圧倒的な支持を得ています!


上のチャートから分かるように約150年にわたって、価格は右肩上がりに上昇しています。


小さくて見えんっ!


それくらい長い歴史がある!
SPYDはこの500社から厳選した約80社が構成銘柄なので、S&P500と連動しやすくなります!


SPYDはファンドができて以来、約1.4倍程度上昇しています!
超長期で見ればS&P500は上昇を続けているので、連動しやすい「SPYD」も値上がり益が狙えるうえに高い分配金も貰えるという大きなメリットがあります。


マジかよっ!!!
④超低コスト
SPYDの保有コストは「0.07%」です!
仮に100万円投資したとすると年間で700円のコストがかかります。


やっっっす~!
ETFや投資信託では保有時に「信託報酬」という経費が発生します。
「SPYD」は長期運用に適している投資商品なので、保有コストは抑えられるに越したことはありません。


どんな投資もコストは要チェックや!


何でそんなに安いの?
ETFはお金が集まるほど経費は安くなる傾向があります。
理由は運用額が変わっても、運用方法が大きく変わらないためです。
・どの銘柄を選ぶか
・構成比率はどうするか…etc
これらがあらかじめ決まっているため、大きな変更はなく経費が削減できます。
しかし、運用額が増えれば利益は増え、その分が経費削減という形で投資家に還元される仕組みになっているのです。


ありがたいのぅ…
⑤分散投資が可能
「SPYD」は配当の高い約80銘柄に均等(約1.25%)に投資をします。
2021年9月15日時点の投資先セクター(業界)はこのようになっております。


このように様々な業界に投資をしているということが分かります。
仮に80銘柄に投資していると言っても金融業だけに投資をしていたりすると、結局何も分散できていないことになります。


投資先は要チェックやで!
複数の業界に分散投資することでリスクを軽減することができます!
SPYDの3つのデメリット
ここまでは良いことばかりお伝えしてきましたが、やはり良いところがあればその裏側も…
良いところだけでなく悪いところも知って、投資するか考えましょう!
①リスク(振れ幅)が大きい
②データが少ない
③機会損失の可能性がある
①リスク(振れ幅)が大きい
下のグラフは3つの米国高配当ETF(SPYD・VYM・HDV)の価格の推移を比較したものです。


赤い矢印はコロナウィルスが本格化した2020年3月を指しており、それぞれが大きく下落しましたが「SPYD」の下落率が最も大きくなりました。
VYM:-23.98%
HDV:-26.06%
SPYD:-36.55%
その後上昇し価格は戻っていますが、実際に投資をしていた方は恐怖の暴落だったに違いありません。


怖すぎるっ!
未来のことは誰にも分かりませんので、リスク(振れ幅)が大きいファンドであることは知っておきましょう!


価格が安い分影響力があるな!
デメリットをマイルドにするなら「HDV」に一緒に投資するのがオススメです!
②データが少ない
SPYDは2015年に運用がスタートしているため、単純にデータが少ないです。
投資は先が読めないものですが、過去のデータは非常に重要です。
・価格変動はどれくらいか
・配当は安定しているか
・金融ショックは乗り切れるか
※2008年のリーマンショックなど
実際、コロナショックによりSPYDが大きく暴落した時に配当はなんと40%以上も減配されてしまいました…


そんな…予定が狂っちゃう…
過去のデータが絶対に未来に通用するわけではありませんが、想定するのには大いに役立ちます。
分配金を貰っていてもそれ以上に元本が減ってしまうなら、優良な投資対象とは言えませんのでこういったデータもしっかり見ていく必要があります。
③機会損失の可能性がある
機会損失の可能性とは大幅に上昇した株をリバランスによって利確・排除してしまう可能性のことです。


どういうこっちゃ…
「SPYD」は高配当の80銘柄に均等に投資をし、半年に1度(1月・7月)にリバランス(構成銘柄の見直し)を行います。
・値上がり株を売る
・割安株を売る
上記を行い割合を均等にする。


上の円グラフで言うと「A社の株を売り、D社の株を買う」ということを行い、リバランスをします。
しかし、もしかしたらA社の株はまだまだ伸びる可能性だってあったかもしれません。


売るの早いよぉ…
先のことは分かりませんが、伸び盛りの株を売ってしまうため機会損失の可能性があるということです。
また株価が上昇すると配当利回りが低下します。
株価 | 配当 | 配当利回り | |
---|---|---|---|
半年前 | 100 | 5 | 5% |
現在 | 200 | 6 | 3% |
半年で株価は100から200、配当も5から6に増加しているのに、利回りは5%から3%に低下します。
「SPYD」の構成銘柄の高利回り条件を下回ってしまえば、優良銘柄でも排除されますので仕組みは理解しておきましょう!
SPYDの買い方
最後に「SPYD」の買い方を解説しますが、これはめちゃ簡単です!


ほんまやろうなぁ…
くっき~は楽天証券をメインに使っていますのでそちらで説明します!
①ログイン
②検索窓「米国株式:SPYD」
③買いボタンを押す
④株数を入力
⑤購入
まずは楽天証券にログインして、上の検索窓で検索します。


下にファンド名が出ますのでそちらをクリック。
次の画面で「買いボタン」をクリック。




今なら約4,500円くらいから買えるで!


それなら自分にもできるかも…
購入株数を決めて、数字を入力。


指値というのは価格が40ドルになったら買うという予約注文のようなものです。
上の注文は価格が40ドルになったら10株買うという注文内容です。
予想受渡代金が必要な金額の目安です。
確認を押して自分で決めた暗証番号を入れて完了です!


もちろんスマホのアプリからでもできるで!
どこの証券会社が良いか分からないという方は「楽天証券」か「SBI証券」がオススメです!
詳しく知りたい方はコチラの記事で解説しています!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は人気の米国高配当ETF【SPYD】についてお伝えさせて頂きました!
最後に「SPYD」をまとめると…
- プロ中のプロが運用
- 米国の優良企業から高配当を集めたファンド
- 分散してるけど価格変動も大きい
このような特徴を持ったファンドです!
1株当たりの値段も比較的安いので、これから投資を始めるという方にもばっちりオススメできる商品です!
以上、お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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