こんにちは、くっき〜です!
この記事では
・ジュニアNISAって何?
・廃止なのに何でオススメなわけ?
・子供、孫のためにお金を貯めたい!
という方に向けて、分かりやすく解説していきます!

先に結論言うで!
廃止によって次の制度改正が実施され、使い勝手が格段に良くなりました!
・2024年以降いつでも資金の引き出し可能に!
・途中解約しても運用益は非課税に!
元々ジュニアNISAはその使い勝手の悪さから、投資家の間では不人気の制度となっていました。
しかし2024年の制度改正を機にジュニアNISAを勧めるSNSやブログなどが増えていて「何が良くなったの?」とか「自分にも関係ある?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事ではジュニアNISAの変更前の制度と新制度を比較しながら、変更ポイントを分かりやすく解説した後、実際にどんな人にオススメできるかまで案内していきますので、特にお子さんのいる方はぜひ参考になさって下さい!

そんじゃ詳しい解説いってみようっ!
ジュニアNISA
ジュニアNISAは3つあるNISAの種類の1つです。
一般NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
---|---|---|---|
対象者 | 20歳以上の方 | 20歳以上の方 | 18歳未満 |
投資上限枠 | 120万円/年 | 40万円/年 | 80万円/年 |
非課税期間 | 5年 | 20年 | 5年 |
節税効果 | 運用益が非課税(20.315%) | 運用益が非課税(20.315%) | 運用益が非課税(20.315%) |
運用商品 | 株式、投資信託、ETF、REIT | 金融庁が承認した投資信託 | 株式、投資信託、ETF、REIT |
換金 | いつでも可 | いつでも可 | 子供が18歳まで不可 |
損益通算 | 不可 | 不可 | 不可 |
いくつか違いがありますが、まずはジュニアNISAごどんなものか確認していきましょう!

では、改めて!
ジュニアNISAの概要
ジュニアNISAとは…
👉19歳未満の子供・孫のために非課税で投資できる制度
のことです。
通常(NISAのような制度を利用しない場合)、投資で利益が出た場合には、利益の約20%を税金として納める必要があります。

ほぅほぅ、てことはつまり…
100万円の利益が出たなら約20万円は税金になります!

持っていきすぎちゃうかー?
ただNISA制度を利用すればこの税金を払う必要はありません。
またジュニアNISAは子供・孫を口座名義人とし、親または祖父母が運用するのでまさに「子供・孫の将来のための投資制度」と言えますね。

親の鏡ですな〜
ジュニアNISAの特徴と不人気の理由
家族愛が感じられるこのジュニアNISAですが2023年末に廃止することが決定しています。

えっ?なんで?
金融庁が公表している資料によると2021年3月末時点の各種NISA口座開設数は次のようになっています。
一般NISA・・・約1,224万口座
つみたてNISA・・・約361万口座
ジュニアNISA・・・約50万口座
※資料 金融庁

他に比べるとちょっと少ないな…

不人気の理由はこの2つ!
・18歳になるまで引き出せない
・途中解約すると税金発生

え?どういうこと?
例えば子供が3歳の時にジュニアNISAを始めて、毎年上限枠の80万円を投資したとします。
ジュニアNISAの投資可能期間は5年なので、80万円×5年で最大400万円を非課税で運用することができます。
しかしその時子供はまだ8歳で、18歳になるまでに10年あります。
つまりそのあと10年間はその口座の資金(投資資金+運用益)を引き出すことができません。

いざっていう時どうすんじゃい!
どうしても引き出したい場合は口座を解約すれば可能ですが、なんとその場合はNISAのメリットだった非課税効力は無くなり税金が発生します…

話が違うやんけー!!!
このようにジュニアNISAはひじょーーーに使い勝手が悪かったわけです。
元々子供の進学や就職資金のための制度ですが、中学校や高校で私立に行く場合や、塾に通う場合など18歳になる前にお金が必要になることは多分にあります。

これならいつでも換金できる他のNISAの方が良い!
これらの理由が「ジュニアNISA廃止」となった背景です。
オススメ理由(廃止による変更点)
ここでやっと本題ですが、2024年に全てのNISAは生まれ変わります!
一般NISA:開設期間、投資上限額、商品
つみたてNISA:開設期間
ジュニアNISA:廃止(内容変更)
NISAの制度変更について詳しく知りたい方はコチラの記事をどうぞ!
そしてこのジュニアNISAは廃止によって制度内容が変わります。
・2024年以降いつでも引き出し可能!
・途中解約しても運用益は非課税!


あれっ!?


気づいたかーーーい?
不人気の理由だった使い勝手の悪さを全て解消する変更内容となったのです!


初めからそうしてくれれば…
改めて制度改正後のジュニアNISAとは…
対象者:0〜19歳未満の子供、孫
口座開設期間:2023年12月まで
投資可能期間:2023年12月まで
非課税期間:5年間
口座数:1人につき1口座
投資上限枠(年間):80万円
投資上限額合計:240万円(2021年時点)
ややこしいデメリットが消えたことによって、凄く利用価値のある制度に変貌しました!
先ほどの例のように仮に3歳の子供がいる方の場合、2021年から2023年まで240万円(80万円×3年間)を積み立てて、年利5%の投資商品で運用できれば15年後に資金は約500万円ほどになります。
もちろん利益の260万円は非課税なので、500万円の全ての資金を子供の選択肢のために使ってあげることができます!


途中で引き出しても良いしな!
ちなみに非課税期間の5年間終了時に「まだ成人していない」かつ「まだ売却しない」とした場合にはその資金は「継続管理勘定」というところに移管されます。




また難しそうな…
継続管理勘定で保管されている間は非課税効果はずっと続きますが、投資商品を新たに買い付けしたり、変更したりすることはできません。


売却〇新規×変更×
もし継続管理勘定に移管して売却しないまま子供が成人した場合には、その子供の名義で新たにジュニアNISAではないNISA口座を開設してそこに移管(ロールオーバー)することができます。
するとその時点からさらに非課税で運用することができるので、超長期(最大25年)の運用が可能となり、資金が大幅に増える可能性があります!
・2つの大きなデメリット解消!
・超長期運用が可能!
これらの理由で現在のジュニアNISAはバッチリオススメできる制度となりました!
注意点とオススメできる方
最後に注意点とオススメできる方について解説します!
商品選びや申請漏れには要注意
まず1つ目が先ほども少し触れましたが、5年後以降も運用を継続する場合、資金は継続管理勘定に移すことができます!
移管する場合は運用者が証券会社に申請する必要があるので、そこも要注意です。


自動で移管されるわけではないで!
ここに保管されている間は売却はできるものの、新規買付または商品の変更ができないので5年間の間で投資商品はきっちり吟味しておきましょう!
個人的にはやはり全世界株式や全米株式など投資先が分散されているものが良いと思います!
良ければ次の記事も参考にして下さい!


債券に分散するのもありやで!
オススメできる方
ここまでの記事の内容をまとめてジュニアNISAをオススメできる方は…
・2023年12月までに投資する余裕資金がある
・0~5歳くらいまでの子供、孫がいる
・一般NISA、つみたてNISA枠を使い切っている
という方です。


えっ!?全員じゃいないの?
まずジュニアNISAは2024年以降は新たな買付ができませんので、それまでに投資用の資金を準備する必要があります。


ぐぬぬ、そりゃそうやけど…
またジュニアNISAは子供・孫のための資産形成です。投資なのでリスクはもちろんあるものの、長期で運用できるほどリスクは軽減でき、利益が期待できるので子供の年齢は若いほど有利です。


そういうことか!
そして最後にもう1つ、5年後以降に新規買付や商品の変更ができないということを考えると通常のNISAやつみたてNISAに比べて投資の柔軟性は劣ります。
仮に夫婦2人ともつみたてNISAの年間の上限枠(40万円+40万円)を使い切り、それでもまだ投資余力がある方は子供の数だけ非課税の上限額が増えますので、ジュニアNISAな利用価値は十二分にあると思います!


投資の目的だけは明確にしておこうな!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は【廃止決定後のジュニアNISA】についてお伝えさせて頂きました!
最後に要点をまとめると…
- 廃止によってデメリットが解消!
- 分散して長期で運用しよう!
- 投資余力がある方にオススメ!
お子さん、お孫さんのためにという思いは本当に尊敬します!
その大切な思いが将来カタチに残るよう、制度はしっかり理解して活用しましょう!
ちなみに教育資金を貯めるのに学資保険は必要ないので、その辺りも知りたい方はコチラの記事を参考になさって下さい!
以上、お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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