資産運用

【為替リスクってどれくらい?】投資への影響と対策について分かりやすく解説します!

資産運用

こんにちは、くっき〜です!

この記事では

悩み

・為替リスクって何?
・よく聞くけどイメージがつかない…
・結局何に注意すれば良いの?

という方に向けて、分かりやすく解説します!

くっき~
くっき~

先に結論言うでっ!

結論

・為替リスクは海外に投資する際に発生する
・計算すると意外と影響が大きい
・投資先には国内を含めるのがオススメ

海外に投資しようとすると必ず注意喚起されるのが「為替リスク」です。

しかし結局「どれくらい注意すれば良いのか」「どのくらい影響があるのかはっきり分からない…」という方も多いのでは無いでしょうか?

この記事では為替リスクをどの程度注意すれば良いのかを分かりやすく解説しますので、ぜひ参考になさって下さい!

くっき~
くっき~

それではいってみようっ!

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為替リスク

為替リスクとは為替レートの変動による投資資産の増減リスクのことです。

まずは具体的にどのような影響があるか見てみましょう!

為替リスクの影響

為替リスクでは具体的に次のような状況にもなりえます。

米国株式に投資の例

株価の値上がり益:+5万円
為替レートによる損失:ー6万円
投資結果:ー1万円

うまく予想が当たり、株価が期待通り上昇したとしても為替リスクによってその投資は失敗に終わる可能性があります…

くっき~
くっき~

そんなばかな…

投資において為替リスクは身近で注意すべきリスクであることが分かりますね。

為替リスクが影響するもの

投資において為替リスクが直接影響してくるのは海外への投資です。

具体的な投資商品

・外貨預金
・株式
・投資信託
・ETF
・外貨建て保険など

くっき~
くっき~

預金も利息がつくので投資の1つや!

直接ではありませんが、日本の株式に投資している場合も為替レートには注意が必要です。

くっき~
くっき~

何で?

輸出入が多い企業や海外進出している企業は、為替レートが業績に大きく関係します。

どこに投資するにしても為替リスクが影響することを認識しておきましょう!

為替レートの基本と見方

次は為替リスクの計算方法について説明しますが、その前に為替レートの見方から確認していきましょう!

為替レートとは

為替レートは2通貨間で1つのレートが存在します。

通貨①通貨②レート名英語表記
ドル(米国)円(日本)ドル/円USD/JPY
ポンド(イギリス)円(日本)ポンド/円GBP/JPY
ユーロ(欧州)円(日本)ユーロ/円EUR/JPY
豪ドル(オーストラリア)円(日本)豪ドル/円AUD/JPY

このように日本円に対して、世界に存在する通貨ごとに為替レートが存在します。

分かりにくい場合は旅行をイメージしてみて下さい。

アメリカに旅行するなら「ドル/円レート」をベースに両替えされますし、イギリスに旅行するなら「ポンド/円レート」をベースに両替えがされることになります。

別の通貨との両替えは言い方を変えれば「日本円を支払ってドルを購入する」という意味です。

日本にいるだけでは「1万円は1万円の価値」と思い込んでしまいますが、海外から見れば日本の1万円の価値は常に変動しているのです。

為替レートの見方

為替レートは「2つの通貨(略称)と真ん中の”/”(スラッシュ)」で表記されます。

左側の通貨「1」に対して、右側の通貨が「いくら必要か」というように見ます。

具体例

●ドル/円レート:1ドル/100円
→1ドル購入するのに100円が必要
●ドル/円レート:1ドル/110円
→1ドル購入するのに110円が必要
●ドル/円レート:1ドル/90円
→1ドル購入するのに90円が必要

このように「1ドル」に対して日本円の価値が変わっていることが分かりますね。

先ほど紹介した4つの為替レートは2021年11月17日時点で次のようになっています。

引用元:野村証券

ポンド/円なら「1ポンド買うのに154.5円くらい必要」ということになります。

くっき~
くっき~

そういうことか!

※日本円以外にも「ユーロ/ドル」や「ポンド/ドル」というレートももちろんあります。

為替リスクの想定と対策

では最後に為替リスクの計算方法(想定)と対策を解説します!

為替リスクの計算式は次のように表すことができます。

為替リスクの計算式

為替リスク
=海外投資元本 × 為替レート変動幅
※投資の世界で「リスク」は「価格の振れ幅」を意味します。

しかし投資も為替レートも未来のことは誰にも分からないので、過去の変動幅からどれくらいのリスクがあるのか想定することしかできません。

くっき~
くっき~

それでも想定は大事!

過去の変動幅

2000年以降のドル/円の為替レートの推移を見てみましょう。

引用元:Trading view
2000年から2021年までの高値と安値

高値:1ドル/135円(2002年)
安値:1ドル/76.6円(2011年)
現在:1ドル/114.8円(2021年)

過去約20年においては1ドルに対して約60円近い変動幅があったことになります。

この期間の真ん中が中央値が1ドル110円くらいなので、2021年11月時点ではそれよりも少し上に位置していると言えます。

計算シミュレーション

1ドルに対して60円の変動幅があるとどの程度資産が増減するのか計算してみましょう。

100万円の元本を外貨預金(ドル)に変えるシミュレーションです。

現在のドル/円レートを「1ドル/115円」として上下に30円ずつ振れ幅があったと仮定、手数料などは考慮しないとします。

計算シミュレーション

●1ドル/115円の時にドルに両替
100万円÷115円=約8,695ドル
●1ドル/145円に為替レートが変動
約8,695ドル×145円=約126万円
差額:126万円ー100万(元本)=+26万円
●1ドル/85円に為替レートが変動
約8,695ドル×85円=約74万円
差額:74万円ー100万(元本)=ー26万円

為替リスクだけでプラスマイナス26万円の増減があることが分かります。

くっき~
くっき~

そんなにっ!?

コロナが本格化した2020年3月には「1ドル/101円」というタイミングもあり、2021年11月には「1ドル/114円」となっているわけですから、為替リスクも侮ってはいけないことが分かるでしょう。

他の為替レートの2000年以降の上下幅は次のようになっています。

為替レート高値安値上下幅
ドル/円約135円約76円59円
ポンド/円約251円約119円132円
ユーロ/円約170円約89円81円
豪ドル/円約108円約55円53円

こう見ると投資先が米国よりもヨーロッパ系の方が為替リスクが高いことが分かりますよね。

為替リスクの対策

為替リスクの対策として挙げられるのは2つの分散です。

2つの分散

・購入時期を分散
・投資国を分散(日本含める)

為替レートは刻々と変動していますので、購入時期をずらしながら投資すると為替リスクを軽減できます。

このような投資手法を「ドルコスト平均法」と言います。

詳しく知りたい方はコチラからどうぞ!

もう1つが投資国を分散することです。

ここでポイントとしては投資先の1つに「日本も加える」ことです。

投資資金を全て海外の通貨にしてしまうと、為替リスクの振れ幅が大きくなります。

しかし投資のポートフォリオに国内商品を入れると投資資金に対する為替リスクを軽減することができます。

ポートフォリオについてはコチラの記事で解説しています!

日本に住んでいるなら海外へ投資をしても結局は「円」に戻して使うので、こういった分散の考え方も大事ではないかなと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は【為替リスクの影響と対策】についてお伝えさせて頂きました。

最後にポイントをまとめると…

  1. 投資の世界で為替リスクは身近なリスクの1つ!
  2. 為替リスクは資産の増減に大きく影響する!
  3. 対策は購入時期と投資国を分散すること!

投資は「儲かりそう」とか「誰かが勧めていたからではなく、自分でリスクと向き合って投資商品や金額を決めるようにしましょう!

以上、お役に立てれば幸いです!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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