こんにちは、くっき〜です!
この記事では
・何でこんなにガソリン高いの?
・電気代が値上げするってほんと?
・どうすれば良いの?
という方に向けて、分かりやすく解説していきます!

先に結論言うでっ!
値上げ理由①:原油価格の高騰
値上げ理由②:円安
ここ最近(2021年10月)のガソリン代を見て、びっくりされている方も多いのではないでしょうか?

ガソリン価格は7年ぶりの高値を記録しています。
家計を圧迫しそうなのはガソリンだけではありません。

日本ではこれから暖房の時期というのに、電気ガス料金も値上げされるといったニュースも見るようになりました。

何でや…
この記事ではガソリンや電気代の値上げの大きな要因である「原油価格の高騰」と「円安」について背景と影響を解説します。
仕組みや理由が分かれば他の経済知識にも応用できますので、ぜひ参考になさって下さい!

ほな、いってみよう!
原油価格の高騰
原油と聞くとピンとこない方もいるかもしれませんので、石油をイメージして下さい。
私たちの生活は石油によって成り立っていると言っても過言ではありません。
●動力(燃料)
・車、船、飛行機など
●熱(燃料)
・火力発電所、ストーブなど
●原料
・ペットボトル、レジ袋、消しゴムなど

こんなにもっ!
まずは原油価格高騰の背景を見ていきましょう。
原油高騰の背景
原油は種類がいくつかあるので、取引量の多い「WTI原油先物」の価格を見ることが多いです。
2021年10月時点では「1バレル/80ドル」を超えており、これは2014年以来の価格となっています。

上のグラフからも分かるように、ちょうどコロナが本格化したころに価格が暴落しているのが分かります。

需要が減ったんやな!
しかしここ最近では世界的に人の流れや経済活動が回復傾向にあり、需要は大幅に増加しています。
そんな中、原油産出国たち(OPEC加盟国やロシアなど)によって行われた会合(どれくらい生産するか相談しようの会)では「供給量を増産しない」ことを決定しました。

需要が増えたにも関わらず生産国では「増やさないよ〜」と決めたわけですね。
全てのモノの価格は「需要と供給」によって決まりますので、欲しい人が大幅に増えたのに出回る量が少ないため原油の価格が高騰する結果となりました。
原油高騰による影響
原油価格の高騰は日本の各家庭の支出額を増加させる要因となります。

何でそうなる?
流れは次のようになっています。
①日本企業の輸入コストの増加
②モノの値段が上昇(インフレ)
③家計を圧迫
日本は石油を「輸入」に依存しています。
輸出量:50万キロリットル前後
輸入量:5,677万キロリットル
9割は輸入に頼っているので、日本企業の輸入コストは増大します。
仕入れコストが上がった企業は今まで通りの価格でモノやサービスを提供すると収益が減ってしまいますので、販売価格を上げる(物価上昇)しかありません。
そうなると消費者の購入コストも増加し、家計の圧迫につながってしまいます。

回り回ってそこまで…
ガソリンだけでなく、電気代にも同じようなことが言えます。
日本の電気はほとんどが火力発電によって作られ、その燃料となるのは「液化天然ガス(LNG)」です。

去年の今頃に比べて何と価格は10倍…
電気業者の仕入れ値が上がって、それに伴い各家庭の電気料金の値上げにもつながったというわけです。
円安
円安とは日本の「円」という通貨の価値が、海外の通貨(ドルなど)の価値よりも安くなることを言います。

円の価値?
円の価値は為替レートというものによって、刻々と変化しているのです。
例えばアメリカ旅行をするなら、空港などで「円」を「ドル」に両替えする必要がありますよね?
この時いくら「ドル」を受け取れるかは為替レートを元に計算されます。
例えばドル円レートなら1ドルを基準にして「1ドル/○○円」と言います。
●為替レート1ドル/100円
100,000円÷100円=1,000ドル
●為替レート1ドル/110円
100,000円÷110円=909ドル
1ドル/110円の時の方が受けとるお金(ドル)が少ないので、円の価値が安い、つまり円安ということになります。
2021年10月現在のドル円の為替レートは「114.70銭」付近まで上昇し、これは3年ぶりの高値となっています。

円安の背景
こうした円安の背景には、これまた「需要と供給」の差が大きな要因となっています。
通貨の供給量は各国の「中央銀行」が国の経済状況を見ながら調整を行っています。
コロナ禍においては世界各国とも「供給量を増やす」ことにより、経済が混乱しないように調整していました。
日本はまだそのスタイルを維持していますが、海外では通貨の供給量を「減らしていく動き」が見られ始めています。

米国もその1つやで!
出回る通貨の量が少ない方が価値は高くなりますので、結果的に「ドル高円安」という状況に変化していきました。
円安の影響
円安もまた家庭の支出を増加させる要因となります。

またかよっ
①日本企業の輸入コストの増加
②モノの値段が上昇(インフレ)
③家計を圧迫
円安の状況では輸出メインの企業(トヨタやソニーなど)はメリットとなり、輸入メインの企業はデメリットとなります。
原油や天然ガスはほとんど輸入に頼っていることは先ほど解説済みなので、それらを燃料、原料とするガソリンや電気代がダブルパンチで値上げして家計を圧迫する要因につながっています。
個人でできる対策
ガソリン代や電気代、それ以外のもろもろの値上げを考慮すると家計への負担は平均で「2.8万円増加/年」という試算まで出ています。
今までと同じ生活をしているだけなのに、毎月2,000円〜3,000円の負担が増える計算です。
節約や資産形成を頑張っている方にとっては大打撃ですよね…
ガソリン対策は難しいですが、電気代なら可能性があるかもしれません。
対策①:電力会社、プランの変更
電気代に関して「電力会社やプラン」を変更せずにそのまま利用しているという方も多いのではないでしょうか?
電力自由化により、色んな電力会社が参入しているのでシミュレーションしてみるのも良いかもしれません。
また電気代にはいくつかプランがあり、何もしていないと基本的には「従量電灯プラン」になっており、使った分だけ電気代が加算していく仕組みです。
例えば東京電力だけでもこれだけのプラン数から選ぶことができます。

他のプランにして毎月のコストをさげられるかもしれませんので、「気にしたことが無かった」という方はこの機会に調べてみるのも良いでしょう。
対策②:他の固定費を削減
電気代以外の固定費削減もオススメです。
・住宅ローンの借り換え
・家賃の交渉
・携帯、プランの変更
・ネット回線の変更
・保険の見直し
・利用してないサブスクなど
固定費の削減はその後もずっと効果は続きますので、本当にオススメです。
家計を黒字に保つことはとても大切なことなので、こういった機会に色々見直してみるのも良いのではないでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は【経済の流れと家計への影響】についてお伝えさせて頂きました。
最後にポイントをまとめると…
- 日本は海外動向に大きく影響を受ける
- 世界の経済は個人にも影響する
- 経済の動きに左右されない家計管理をする
今回の影響は目に見えて分かりやすかったですが、気づいていないところでこういう動きは常にあります。
経済のことも少し知りつつ、振り回されないようにしましょう!
以上、お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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