こんにちは、くっき〜です!
この記事では
・FXを始めたいけど手法を悩んでいる
・スワップトレードってどう?
という方に向けて、分かりやすく解説していきます!

先に結論言うでっ!
①スプレッドが完全固定じゃない
②高金利通貨は下がり続けている
③ゼロサムゲーム
FX投資は、あらゆる投資商品の中で最も投資効率の良い金融商品の1つです。
しかし個人投資家には不利な面も多く、特に長期投資は勝ちにくい仕組みとなっています。
この記事ではFX投資において「なぜ長期投資が勝ちにくいのか」について3つの理由を解説しますので、長期投資をお考えの方はぜひ参考になさって下さい!

さっそく~!いってみよう!
スプレッドが完全固定じゃない
スプレッドとは為替レートの「買値と売値の差」のことで、簡単に言えば手数料のようなものです。
スプレッドが広いほど手数料は高くなりますので、広いほど個人投資家が不利になります。

でもスプレッドは固定でしょ?
国内でNO.1の顧客数を抱えているGMOクリック証券のホームページにはこのように表記されています。

スプレッド:原則固定
※例外あり
つまり米ドル/円なら「基本的には0.2銭だけど、たまには広がるよ」という意味になります。

何やてー!?
スプレッドが広がると保有ポジションの評価損益は悪くなり、最悪の場合強制ロスカットされてしまう可能性があります。
分かりやすいシミュレーションをしてみましょう。
ドル/円が1ドル100円の時にロングポジションを持ったとします。
保有レート:100円
●現在レート
売値:100円/買値:101円
→ 上のレートで売却すると±0円
●スプレッド拡大レート
売値:99円/買値:101円
→ 上のレートで売却するとー1円
このようにスプレッドの広がりだけで、損失が大きくなってることが分かりますね。
FXでは証拠金維持率が低くなると、自分では売却する気が無くても自動的に決済(損切り)される仕組みがあります。

そんなぁ…
長期的に為替レートが思い通りの方向にいっていたとしても、スプレッド拡大によって自動決済された後では取り返しがつきません。
スプレッドが拡大される時は基本的に次の3つのケースです。
・経済指標発表時
・AM4時頃〜AM8時頃
・通貨国の情勢
経済指標発表時
大きな経済指標発表時には、ほとんどの場合スプレッドが拡大されます。
特に注意が必要な指標は次の3つです。
・米国雇用統計
・各国政策金利
・各国GDPなど
その他にも各国の首相や中央銀行総裁の発言などによっても、急に拡大されるケースがありますので注意が必要です。
AM4時頃〜AM8時頃
日本時間のAM4時頃〜AM8時頃もスプレッドが拡大傾向にあります。
その理由は「流動性が低い」ためです。
流動性とは簡単に言えば、取引参加者のことです。
参加者が少なければ「自分が売りたい価格で売れない」「買いたい価格で買えない」というリスクが発生します。
東京時間:9時〜17時
ロンドン時間:16時~深夜2時
ニューヨーク時間:21時~翌朝6時
ニューヨーク時間の終わり頃から東京時間の始まる前の時間(AM4時頃〜AM8時頃)は世界的に市場参加者が少なく、流動性リスクが高まるためスプレッドが拡大されます。
通貨国の情勢
特に新興国通貨は注意が必要です。
例えばここ数年、トルコの情勢は安定しているとは言えません。
エルドアン大統領は2020年、2021年連続で自分の意見と逆だったトルコの中央銀行総裁を解任しており、こんな大きなニュースがポンポン出てしまうような国の通貨が安定するわけありませんね。

このような時にFX会社のスプレッドは拡大傾向にあります。
長期保有では常にスプレッド拡大リスクが伴うことを認識しておきましょう!
高金利通貨は下がり続けている
FXで利益を得る方法は2つです。
・売買益(値上がり、値下がり益)
・スワップ収益
FXではこのスワップ収益を目的とした長期投資方法があります。
スワップとは金利差の異なる2国間の通貨ペアを保有することで、毎日チャリンチャリンと金利を貰える収益のことです。

最高やんっ!
しかしながら大きな落とし穴もあります。
金利が高い通貨ペアは価格は長期的に見るとどれもこれも下落しています。
例①:トルコリラ/円の長期チャート

例②:南アフリカランド/円

例③:ブラジルレアル/円

例④:メキシコペソ/円


全部下がってる…
仮に毎日スワップ収益を得たとしても、通貨の価値が下がって含み損が増え続けるので、長期になればなるほどトータル損は大きくなります。
毎日100円貰える(年間+36,500円)けど年間の含み損がー10万円みたいなイメージです。

あかんがなっ!
さらにコロナによって金利も低くなっているので、よりスワップのうまみが無くなっていますね。
「ここまで下落したらもう下がらないでしょ!」というところから簡単に下落するのが新興国通貨なので、スワップ目的の長期投資はオススメできません。
ここで勘の鋭い人は「じゃあ最初から売れば良いんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし先程チャートに出した通貨を売る、つまりショートするとスワップを毎日支払わなければなりません。
仮に上昇局面で売ってしまうと値上がり損とスワップの支払いでダブルパンチの大打撃です…
結局、高金利通貨は「買い」も「売り」もオススメできませんね。
ゼロサムゲーム
3つ目の理由としてFXは「ゼロサムゲーム」であることです。
これはデメリットというよりも「メリットが無い」と言う方が正しいでしょう。
ゼロサムゲームと負けた人の金額と勝った人の金額がイコールになるもいうことです。
損失を出した人:9人
1人1人の損失:ー1万円
損失合計:ー9万円
利益を出した人:1人
1人の利益:+9万円
利益合計:+9万円

カジノみたいなイメージやな!
このような仕組みは短期でも長期でもある意味フラットと言えます。
しかし株式や債券などは「長期」というだけメリットがあります。

仮に株式を購入した時に予想に反して下落してしまっても、投資先の国の経済が成長したり、投資先の業界が成長することで株価は元の値段以上に戻ることもも多いです。
もちろん時間はかかるかもしれませんが、データがそれを証明してますので、株式や債券には長期というだけでメリットがあります。
FXは言ってみれば単なる通貨の交換なので、長期のメリットはありません。
このようにFXの仕組みは他の金融商品に比べるとデメリットと言えますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は【FXで長期投資をオススメしない3つの理由】についてお伝えさせて頂きました!
改めてFX投資で注意して頂きたいのは…
- スプレッド拡大によるロスカット
- 高金利通貨のロングとショート
- 含み損を放置しても価格が戻らない可能性
FXは圧倒的に短期向きの投資商品です。
保有リスクをしっかり理解して、取り組むようにしましょう!
以上、お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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