資産運用

【日本の高配当株って選ぶ基準は?】優良銘柄か見分けるシンプル4箇条を解説します!

資産運用

こんにちは、くっき〜です!

この記事では

悩み
  • 高配当株ってどうやって選べば良いの?
  • PER?ROE?EPS?もう覚えらんない…
  • 自分でも優良高配当株を見つけられるようになりたい!

という方に向けて、分かりやすく解説します!

くっき~
くっき~

シンプルに次の4つを考えればええんや!

優良高配当株4箇条
  • 配当が安定しているか
  • 事業がうまくいっているか
  • 財務が安定しているか
  • 株価は割安か

株式投資の配当金はまさに不労所得の代表格です。

保有しているだけで、毎年チャリンチャリンとお金を受け取ることができるわけですからね。

しかし配当に釣られてダメ企業に投資をしてしまうと、結果的に大きな損失となるケースも多くあります。

そのような失敗をしないために、この記事では銘柄を選ぶ段階でどんな点に注目すべきか、ポイントを絞って解説しています。

長期的に高配当株投資をしてみたいという方には、役に立つ部分もあると思いますのでぜひ参考になさって下さい!

くっき~
くっき~

気合い入れて〜、いってみようっ!

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優良高配当株か見極める4箇条と9つの項目

株式投資で利益を得るには次の2つの方法があります。

  • キャピタルゲイン
    • 株価の値上がり益(値下がり益)
  • インカムゲイン ← コッチを重視
    • 定期的な配当金、株主優待

優良という概念は人・投資目的によって異なりますが、このブログでの高配当株投資では「インカムゲイン」をより重要と考えています。

よってインカムゲインが長期的に期待できる銘柄を優良高配当株とし、それを見極めるために「配当・事業・財務・株価」の4つの視点から分析します。

くっき~
くっき~

なんか、難しそう…

くっき~
くっき~

最初はちょっと大変かもしれんけど、少しでも分かるようになると色んなことが見えてくるで!

そこでこれらを見極めるために企業の財務諸表から9つの指標を抜粋し、チェックしていきます。

優良判断するための9項目
  • 配当金
  • 配当性向
  • 営業利益
  • 営業利益率
  • EPS
  • ROA
  • 自己資本比率
  • 利益剰余金
  • PER
くっき~
くっき~

全く分からんっ!
できる気がしないっ!

くっき~
くっき~

グラフや例を使って分かりやすく説明するから安心して!

これらの指標を過去10年といった長期で確認することが大切です。

チェックに使う超便利なツールがこの2つです。

引用元:バフェット・コード

検索窓に調べたい企業の名前か4ケタの証券コードを入れると多くの情報を得られます!

さらに他の企業とも比較しやすい点もかなりオススメです。

引用元:IR BANK

過去10年前後のデータをがっつり見れるのはこのIR BANKが一番かなと思います。

使い方

①企業名、証券コードを入力し検索
②企業名をクリック
③決算をクリック

では順番に見ていきましょう!

配当が安定しているか

配当金投資家にとって最も大切なのがやっぱり「配当」に関する項目です。

一般的に高配当株というと配当利回りが3%以上の銘柄を言うことが多いですね。

配当利回りとは
  • 配当利回りは投資元本に対して、どれだけリターンが得られるかという指標。

配当利回り3%の株式に100万円投資すると年間で3万円の配当金リターンがあると考えます。

くっき~
くっき~

分かったー!
じゃあとにかく配当利回りが高い株を買うぞー!

くっき~
くっき~

それが落とし穴なんや!

その落とし穴にハマらないために次の2つの項目を見ていきます。

①配当金

受け取れる配当金は「1株あたり〇〇円」という表記がされます。

引用元:LINE証券

1株あたり50円の銘柄を100株保有しているなら、年間で受け取れる配当金は5,000円です。

まさに配当金投資家の命の源と言っても良いでしょう!

この配当金が年々増加傾向ならあなたのお財布はどんどん豊かになり、年々減少傾向ならあなたの命が削られる思いになるはずです。

くっき~
くっき~

配当金が増えること増配、減ることを減配と言うで!

つまり、過去の配当金の推移が右肩上がりの増配傾向なら優良と考えることができるでしょう!

優良高配当株で有名な「KDDI(9433)」を見てみましょう。

引用元:バフェット・コード
くっき~
くっき~

毎年増えてるっ!!

キレイな右肩上がりになっていますね。

では2月24日現在における、日本で配当利回りの高い企業の配当金推移を見てみましょう。

Google検索で「配当利回りランキング」と入れてYahoo!ファイナンスというサイトで簡単に見ることができます。

引用元:Y!ファイナンス

過去の配当金推移はこちら。

配当金推移

【日本郵船:11.78%】

引用元:バフェット・コード

【明和産業:10.59%】

引用元:バフェット・コード

先ほどのKDDIと比較して、どちらに長期投資したいかは一目瞭然ですよね?

高い配当利回りに目がくらんでしまうと、受け取る配当金よりも株価の値下がりのほうが大きくなってしまう場合もあるので高すぎる配当金には注意が必要です。

②配当性向

配当性向とは「利益のうち、配当金は何%を占めるか」という指標です。

例えばあなたの年収が500万円だとします。

年間の支出(生活費、税金など)が400万円とすると貯金額は100万円です。

これが企業なら、この最後に残ったお金(100万円)から配当金を出すことになります。

配当性向:利益100万円の場合

配当性向=配当金支払額÷当期純利益

  • 投資家に還元する配当金が20万円
    • 配当性向20%
    • 企業の手元には80万円が残る
  • 投資家に還元する配当金が70万円
    • 配当性向70%
    • 企業の手元には30万円が残る

配当性向が100%を超えている企業もあり、利益よりも配当金の支払いのほうが大きくなっているので、経営としては赤信号です。

要するに配当性向は少ないほど良い(企業に余裕がある)と言えます。

個人的な安全圏内は60%以下、80%を超えているなら「買わない」または「売却を検討」します。

事業がうまくいっているか

これもシンプルかつ重要なポイントです。

過去の配当がいくら安定していても、業績がどんどん落ちているならいずれ配当金も払えなくなってしまいますからね。

くっき~
くっき~

ここでは4つの項目を見ていくで!

③営業利益

企業の利益は大きく分けると実は5つもあり、簡単に次のように表すことができます。

5つの利益
  • 売上総利益:商品の利益
  • 営業利益:本業の利益
  • 経常利益:利息など本業以外の損益も含めた利益
  • 税引前当期純利益:税金を引く前の利益
  • 当期純利益:最終的な会社の利益
引用元:Money Forward クラウド会計

事業がうまくいっているかを見るには営業利益を見ると良いです。

この営業利益が右肩上がりなら「事業としてうまくいっている&時代の変化に合わせて成長している」と考えることができます。

では再度「KDDI」を見てみましょう!

引用元:バフェット・コード
くっき~
くっき~

すげぇーっ!

コロナなどの経済ショック時でもしっかりと利益を残していますね。

長期で見て右肩上がりであることが重要です。

④営業利益率

営業利益率は「売上高のうち、営業利益は何%を占めるのか」という指標です。

この営業利益率は高いほど良いです。

売上高1,000万円の企業の例
  • 営業利益:100万円
    • 100万円÷1,000万円×100=10%
  • 営業利益:200万円
    • 200万円÷1,000万円×100=20%

一般的には10%以上が良いと言われていますが、業種によってビジネスモデルが違うので一概に「何%以上が良い」と言うのは難しいです。

不動産や情報系は営業利益率は高くなりやすく、金融や卸売業などは利益率が低い傾向にあります。

目ぼしい銘柄を見つけたら、購入前に同業他社と比べてどうかを見ると良いでしょう!

ちなみにKDDIは営業利益率20%の超優良企業です。

引用元:バフェット・コード

営業利益率が高いということは、厳しい価格競争に迫られていなかったり、他社が入り込めないほどのビジネスモデルを確立していることが考えられます。

⑤EPS

くっき~
くっき~

英語3文字シリーズついにきてもうた…

くっき~
くっき~

ややこしいけど大事な指標なんや!

EPSは1株あたり利益とも言います。

そもそも国内には3,000を超える企業が上場しており、トヨタ自動車のような大きな会社と名前も聞いたことのない小さな会社を比較するのが非常に困難ですよね?

そこで編み出されたのが「その会社…1株にしたら価値(利益)はどれくらい?」という視点です。

これならどんなに企業の大きさに違いがあっても、同じ土俵で比較することができます。

計算式は次のようになっています。

EPSの比較例

EPS=当期純利益÷発行済株式総数

  • A社
    • 当期純利益:100万円
    • 発行済株式総数:5千株
    • 100万円÷5千株=1株当たり200
  • B社
    • 当期純利益:50憶円
    • 発行済株式総数:5千万株
    • 50憶円÷5千万株=1株当たり100円
くっき~
くっき~

当期純利益は最後に残った利益やで!

1株あたりの利益は高いほうが良く、過去の長期推移が右肩上がりであることが大切です。

おなじみKDDIを見てみましょう!

引用元:バフェット・コード

言うことありませんね。

⑥ROA

英字3文字シリーズの2つ目です。

ROAとは総資産利益率とも言い「総資産をどれだけうまく活用して、収益につなげられたか」という指標です。

ROAは高いほど良いです。

仮にあなたが2つの不動産賃貸(東京と大阪)を営んでいるという例で比較してみましょう!

両方とも投資金額は1,000万円とします。

ROAの比較例

ROA=当期純利益÷総資産

  • 東京の物件:年間の家賃収入100万円
    • 100万円÷1,000万円×100=10%
  • 大阪の物件:年間の家賃収入50万円
    • 50万円÷1,000万円=5%

東京の物件のほうがROAが高い、つまり効率よく収益化できていることになります。

似た指標にROE(自己資本利益率)というものがありますが、こちらを重要視している人も多いです。

違いは計算に負債(借入金など)を含めるかどうかです。

とりあえずどちらも数値が高いほうが良いということを覚えておきましょう!

一般的にはROAが5%以上なら優良とされていますが、この数値も業種によって大きく異なります。

同業他社と比較するのが良いでしょう。

財務は安定しているか

ここでチェックしていくのは、投資先の企業が「倒産しないかどうか」という点です。

企業の倒産は株式投資の最大リスクなのでしっかり確認していきますが、見るポイントはとても簡単です。

⑦自己資本比率

自己資本比率とは「総資産のうち、返さなくて良いお金が何%を占めるか」という指標です。

もっと簡単に言うと「どれくらい借金があるのか」です。

例えで見てみましょう!

同じマンションに購入した2人がいるとします。マンションの購入代金は4,000万円です。

自己資本比率の比較例
  • Aさん
    • 頭金(自己資本):500万円
    • ローン残高:3,500万円
    • 自己資本比率:500万円÷4,000万円×100=12.5%
  • Bさん
    • 頭金(自己資本):2,000万円
    • ローン残高:2,000万円
    • 自己資本比率:2,000万円÷4,000万円×100=50%

企業の借金は銀行融資や社債などが当てはまります。

当然借りたお金には利息もプラスして返済しなければなりませんので、家計も企業も借金が少ないほうが良いです。

自己資本比率が高いほうが借金が少ないことを表しますので、自己資本比率は高いほうが良いです。

ただし自己資本比率も業界によって異なり、金融業や卸売業などは自己資本比率が低い傾向があるので業界として見ていくことも必要になりますね。

⑧利益剰余金

利益剰余金とは分かりやすく言うと「企業の貯金額」です。

もし利益剰余金が前年より少なくなっているとしたら、企業は利益よりも支出が多くなって貯金を取り崩しているということです。

なので、利益剰余金は過去から見て右肩上がりになっているかをチェックしましょう!

さあさあ、おなじみのKDDIを見てみましょう!

引用元:IR BANK

あの伝説の投資家「ウォーレンバフェット氏」もこの利益剰余金をとても重要と言っています!

凄い人の真似はどんどんしていきましょう!

株価は割安か

これで最後となりました。

ここまでの分析で優良高配当企業かどうかの判別が可能です。

あとはその株式を「いつ買うか」というタイミングが重要です。

どれどけ優良銘柄だとしても株価が高い時に購入すれば、当然、のちのちのリターンは少なくなりますからね。

くっき~
くっき~

見る指標は1つだけでええで!

⑨PER

PERは「株価が割安か」を判断する指標です。

単位は○倍と呼び、数字が少ないほうが割安と判断できます。

例えばEPS(1株当たり純利益)は右肩上がりなのに株価が伸び悩んでいるという状況があるとします。

割安になる例

PER=株価÷EPS(1株当たり純利益)

  • 1年前
    • 株価:2,000円
    • EPS:200円
    • 2,000円÷200円=10倍
  • 現在
    • 株価:2,000円 → 変わってない
    • EPS:400円 → 2倍になってる
    • 2,000円÷400円=5倍

こうなると1株あたりの価値は1年前より2倍になっているのに株価は変わってないため、1年前よりも割安になっていることが分かりますね。

PERの考え方としては投資元本に対して、リターンが何年で元が取れるかも表した数字なので、○倍ではなく○年と考えるとより分かりやすいかもしれません。

5倍なら5年で元が取れる、10倍なら10年で元が取れる、当然早く元が取れたほうが良いので数字は少ないほうが良いですよね。

PERは10倍以下が理想、15倍を超えると個人的には見送りの暴落待ちです。

ここまで紹介してきたKDDIのPERは2022年2月現在12〜13倍なので、投資判断としては「ダメじゃない」といったところでしょうか!

ここでまたウォーレンバフェット氏の言葉を借りるなら…

まずまずの企業を割安で買うよりも、優れた企業をまずまずの価格で買うほうが良い。

くっき~
くっき~

なるほど、しみるな~

まずはこれまでの項目で優良企業を見つけた後に、PERを見てまずまずの株価なら購入を検討しても良いのではないでしょうか?

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は【優良高配当株の選び方】についてお伝えさせて頂きました。

数が多いので最後に分かりやすくシンプルにまとめます。

優良高配当株は…

  1. 配当金の推移 → 右肩上がりが良い
  2. 配当性向 → 少ないほどが良い
  3. 営業利益の推移 → 右肩上がりが良い
  4. 営業利益率 → 高いほどが良い
  5. EPS → 高いほど良い
  6. ROA → 高いほど良い
  7. 自己資本比率 → 高いほど良い
  8. 利益剰余金 → 高いほど良い
  9. PER → 小さいほど良い

株式分析の指標は本当に多くて、ややこしいですよね。

しかし数を絞ってみれば「意外と自分にもできるかも!」と思えるはずです。

一緒に優良銘柄を見つけて、嬉しい嬉しい配当金をたくさん貰いましょう!

以上、お役に立てれば幸いです!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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