こんにちは、くっき〜です!
この記事では

悩みがあって…
- 高配当で株価もあがる銘柄が知りたい!
- でもどんな銘柄を買えば良いかわからない…
という少し贅沢な悩みを持つ方に向けて、具体的な5銘柄を紹介します!

その銘柄はコイツらやっ!
- 丸紅(8002)
- トーメンデバイス(2737)
- 荏原実業(6328)
- 東ソー(4042)
- 兼松エレクトロニクス(8096)
配当金投資家の100人中100人が理想とする銘柄は配当が高くて株価もあがる銘柄です!
「そんな夢のような銘柄があるわけない」「あったらみんな買ってるよ」と思いがちですが、黙々と探すとそんな優良銘柄に出会えることもあります。
この記事ではその銘柄を惜しみなく紹介しつつ、その根拠についても解説します!
ただし、投資に絶対はありませんので、個人的見解であることと将来を約束するものではないことだけはご容赦ください。

はりきって〜、いってみようっ!
大きな波に乗る
まずは株価の予想です。
株価をドンピシャで当てられる人はいませんし、上場企業数千社の中から値上がりする銘柄を見つけるのは至難の業です。

じゃあどうすれば良いのさ?

ポイントは大きな波に乗ることや!
ここで言う大きな波とは「業種・業界」のことです。

どれだけ優秀な企業でも、業界自体が落ち込めば業績が悪化して株価は下がります⤵⤵
反対にそれなりの企業でも、業界自体が伸びれば業績も伸びて株価の上昇も期待できます⤴⤴
要するに、伸びる業種・業界の中から高配当を出してくれる優秀な企業を選別できるなら、配当+値上がり益の両方が期待できるというわけです。
業種で考える理由
そうは言っても業界、業種を選ぶのだって難しいですよね。

分かんないよぉ…
そこでどの業界に投資すれば良いのか教えてくれるデータが
東証33業種別指数の年別リターン(%)
です。
東証市場に上場している約4,000社の企業を業種ごとにものすごーく大きく分けると33業種に分類できます。
- 水産・農林業
- 鉱業
- 建設業
- 食料品
- 繊維製品
- パルプ・紙
- 化学
- 医薬品
- 石油・石炭製品
- ゴム製品
- ガラス・土石製品
- 鉄鋼
- 非鉄金属
- 金属製品
- 機械
- 電気機器
- 輸送用機器
- 精密機器
- その他製品
- 電気・ガス業
- 陸運業
- 海運業
- 空運業
- 倉庫・運輸関連業
- 情報・通信業
- 卸売業
- 小売業
- 銀行業
- 証券、商品先物取引業
- 保険業
- その他金融業
- 不動産業
- サービス業
これらの業種にはそれぞれ指数というものが存在しています。
つまり業種別指数の過去の推移を見れば、伸びている業種なのか、ずっと停滞している業種なのか分かるということです。

でも過去が良くても未来は分からないんじゃない?
このような意見はとても正論ですね。
ただし、過去20年下がり続けている業種が急にここから20年一気に上昇転換するかと言われるとちょっとイメージしにくいですよね?
この20年でもリーマンショック、チャイナショック、コロナショックといくつもの経済ショックがありましたので、それらを「時代に合わせて乗り越えてきた」「ショックにも動じないビジネスモデルがある」という企業こそ今後も伸びる可能性がある企業と考えられるのではないでしょうか?
東証33業種別指数リターン
では全33業種別のリターンを見ていきましょう。
データソース:myINDEX

めちゃくちゃ便利なサイト!
業種/年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
卸売業 | 12.5% | 12.3% | 13% | 6.1% | 10.2% |
精密機器 | 18.7% | 15.8% | 17.6% | 6.9% | 10.1% |
ゴム製品 | 6.3% | 5.3% | 13.1% | 5.8% | 8.4% |
機械 | 10.9% | 6.8% | 11.9% | 4.3% | 8.4% |
海運業 | 61% | 25.6% | 16.3% | 0.6% | 7.5% |
化学 | 7.2% | 7.2% | 13.8% | 5% | 7.4% |
建設業 | 3.1% | 3.9% | 12.3% | 4.9% | 7.3% |
食品 | 0.6% | 1.5% | 10.5% | 4.5% | 7.1% |
情報・通信業 | 12.5% | 8.6% | 15.8% | 7.1% | 7.1% |
サービス | 11.8% | 11.7% | 16.6% | 7.8% | 6.8% |
輸送用機器 | 11.8% | 6.8% | 12.3% | 2.9% | 6.6% |
保険 | 13.4% | 8.2% | 14.8% | 2.2% | 6.5% |
不動産業 | 1.6% | 2% | 9.4% | -1.3% | 6.5% |
その他製品 | 12.4% | 11.8% | 15.6% | 4.2% | 6% |
倉庫運輸 | 5.7% | 4.5% | 8.4% | 1.5% | 5.9% |
医薬品 | 1.7% | 4% | 11% | 4.1% | 5.6% |
ガラス・土石製品 | 5.8% | 3.7% | 9.1% | 0.4% | 5.5% |
小売業 | 3.3% | 4.4% | 11.4% | 4.5% | 5.5% |
電気機器 | 19.7% | 13.4% | 15% | 5% | 5.2% |
水産・農林業 | -4.7% | 0.3% | 9% | 2.9% | 5.2% |
金属製品 | 6.1% | 1.3% | 8.1% | 1.3% | 5% |
非鉄金属 | 7.3% | 2.9% | 7.8% | -0.2% | 4.3% |
石油・石炭製品 | -3.7% | 1.2% | 5.4% | 0.6% | 4.1% |
繊維製品 | -1.5% | -1.7% | 5.7% | -0.4% | 3.7% |
鉄鋼 | -0.8% | -3.5% | 2.3% | -6.1% | 3.7% |
陸運業 | -7.8% | -2.1% | 6.9% | 1.7% | 3.3% |
その他金融 | 11.5% | 7.2% | 14.2% | 0.7% | 2.9% |
鉱業 | 8.1% | 3.7% | 1.2% | -3.3% | 2.1% |
銀行業 | 3.9% | -0.5% | 7% | -3.5% | 1.9% |
パルプ・紙 | 0.4% | 3.4% | 6.3% | 0.8% | 1.5% |
証券・先物取引業 | 8.4% | 0.9% | 12% | -3.6% | 0.7% |
電気・ガス業 | -10.2% | -2.6% | 1.5% | -5.6% | -1% |
空運業 | -15.4% | -6.2% | 2.1% | -5.9% | -3.9% |
上の表は20年リターンが良い順に並べております。
業種選びのポイントは2つです。
- 長期リターンが高い
- 直近の伸び率が高い
例えばゴム製品と機械を比較してみましょう!
業種/年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
ゴム製品 | 6.3% | 5.3% | 13.1% | 5.8% | 8.4% |
機械 | 10.9% | 6.8% | 11.9% | 4.3% | 8.4% |
20年リターンは8.4%と同じでもここ最近伸びが良いのは機械だと分かりますね。
経済も技術もどんどん進化してますので、長期を見つつも短期で伸びている業種に目をつけるほうが良いでしょう!
オススメ業種&高配当銘柄5選
では、過去のデータと少しの独断と偏見でオススメ業種と具体的な銘柄を5つ紹介します!

その銘柄たちがコレや!
- 卸売業:丸紅(8002)
- 精密機器:トーメンデバイス(2737)
- 機械:荏原実業(6328)
- 化学:東ソー(4042)
- 情報・通信業:兼松エレクトロニクス(8096)
個別銘柄については主に次の視点で、優良銘柄かどうかを判断しています。
- 配当は増配傾向にあるか
- 事業はうまくいっているか
- 財務は安定しているか
基本的ですがとても重要なポイントです!
各企業の財務諸表の中から重要項目をピックアップして、同業他社と比較しながら優良かをどうかを見極めます。
株式分析などの専門用語も少し出てきますので、その都度簡単に説明していきます。
分析方法や重要な理由について知りたい方はコチラの記事をどうぞ!


ほないくでー!
卸売業:丸紅(8002)


- 配当利回りが高い:4.5%
- 配当性向が低い:25.4%
- ROEが高い:11.3%
【配当性向】
配当金支払いが利益の何%を占めるか(低いほど良い)
【ROE】
自己資本(株式など)を効率よく収益化できているか(高いほど良い)
最初にオススメするのが卸売業の丸紅です。


販売先が企業ではなく、消費者なのが小売業やで!
業種別指数の20年リターンは全業種でトップ、さらに過去の株価のどこを切り取っても株価は安定的に上昇していることが分かります。
業種/年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
卸売業 | 12.5% | 12.3% | 13% | 6.1% | 10.2% |
時代に合わせて仕入れるものを変更できるのが、強いビジネスモデルと言えますね。
今回オススメする丸紅は総合商社の1つで、日本の商社では伊藤忠商事、三井物産に次いで、日本で第3位の位置付けです。
他社と比較して配当利回りが高く、ROEも高いことが投資ポイントです!
比較 | 配当利回り | ROE |
---|---|---|
丸紅 | 4.5% | 11.3% |
伊藤忠商事 | 2.8% | 10.2% |
三井物産 | 3.5% | 2.8% |
三菱商事 | 3.5% | 2.8% |
住友商事 | 5.6% | 赤字 |
配当利回りは住友商事のほうが高いですが、2021年は赤字で、利益剰余金(企業の貯金)から配当金の支払いをしているためマイナスポイントですね。
事業の幅広さ、配当金推移は丸紅よりも伊藤忠商事のほうがオススメできるので、利回りが低くても良いよという方は伊藤忠商事がオススメです!


配当利回りの誘惑は強し!
精密機器:トーメンデバイス(2737)


- 配当利回りが高い:4.7%
- 配当金が右肩上がり
- EPSが高い:506.7円
- 販管費が少ない:0.9%
- 設備投資費が少ない:0.01%
【EPS】
1株あたりの利益のこと(高いほうが良い)
2つ目に紹介するのは精密機器のトーメンデバイスです。
まず精密機器の指数リターンを見てみると、20年リターンも高く、特に直近10年からのリターンが大きくなっていることが分かります。
業種/年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
精密機器 | 18.7% | 15.8% | 17.6% | 6.9% | 10.1% |
精密機器も色々ですが、トーメンデバイスが主に扱っているのは「半導体」です。


半導体ってよく分かんない…
半導体は今や生活に欠かせないもので、こんなものに使われています。


特に2021年は半導体不足が騒がれ、新車を購入しても1年待ちとか住宅の設備機器である給湯器が生産が追いつかないなど、各業界に影響を及ぼしました。
今後数十年考えても需要が無くなることは極めて考えにくいので、今からでも投資価値は大アリですね。
中でもトーメンデバイスは販管費、設備投資費が以上に少なく、EPSがズバ抜けて高い点がGOODです!
比較 | EPS | 販管費 | 設備投資費 |
---|---|---|---|
トーメンデバイス | 506.7円 | 0.9% | 0.01% |
レスターHD | 134.8円 | 5.8% | 1.27% |
リョーサン | 195.7円 | 6.6% | 0.11% |
長期にわたって販管費、設備投資費が一貫して少ないため、今後急に費用が増えることも少ないと考えられます。


営業費用をかけなくても売れるということやからな!
利益率は低めですが、配当性向が33%前後なのでまだまだ余裕があるので今後の増配も期待できますね。
機械:荏原実業(6328)


- 配当性向が低い:9.2%
- 営業利益率が高い:12.3%
- ROAが高い:8.8%
【ROA】
全資産を効率よく収益化できているか(高いほど良い)
3つ目に紹介するのは機械業の荏原実業です。
データをとってみるまでは、機械業が長期でここまで伸びているのは少し意外でしたね。
業種/年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
機械 | 10.9% | 6.8% | 11.9% | 4.3% | 8.4% |
機械業とはあらゆる業界に向けて機械を「作る・売る・アフターフォロー」していく業種です。
重要なのはどのような機械を扱うのかという点です。
- 企業の設備投資用の機械なのか
- 景気が良い時に業績UP
- 石炭など採掘用の機械なのか
- 脱炭素の影響で将来心配
などです。
その点荏原実業が扱う機械は、水と空気に関する専門性の高いニッチな商品を扱っている点はSDGsの観点からも高評価ですよね?


このような商品は競合他社との安売り競争も少ないので、高い営業利益と高いROE、ROAを実現しています。
比較 | 営業利益率 | ROA |
---|---|---|
荏原実業 | 12.3% | 8.8% |
神鋼ソリューション | 5% | 4.7% |
水道機工 | 6.1% | 4.1% |
前澤工業 | 10.1% | 7.6% |
一般的にROAは5%以上なら優良企業と言われますので、その高さが分かってもらえるのではないでしょうか?
化学:東ソー(4042)


- 配当利回りが高い:4.5%
- 営業利益率が高い:12%
- ROAが高い:5.9%
4つ目に紹介するのは化学業の東ソーです。
業種のリターンとしては常に平均点以上と言ったところですね。
業種/年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
化学 | 7.2% | 7.2% | 13.8% | 5% | 7.4% |
化学業も何をやってるか分かりにくいですが、一言で言うなら化学反応を利用した製品の販売業です。
プラスチック、ゴムや石鹸、化粧品、塗料などの日用品まで化学製品と言います。


そうなんやっ!
東ソーは特殊合成ゴムCSMで世界シェアトップ、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)では国内トップ、塩ビ生産量はアジア3位と好成績!
製品が少し分かりにくいですが、塩ビなどは住宅設備の配管などにも使用されていますよ!
化学企業の中では半導体まで扱う信越化学工業が圧倒的な強さを誇っていますが、株価が高いことから利回りが悪く買いにくい状況です。
比較 | 配当利回り | 営業利益率 | ROA |
---|---|---|---|
東ソー | 4.5% | 12% | 5.9% |
信越化学工業 | 2.3% | 26.2% | 7.8% |
三井化学 | 4.2% | 6.4% | 3.1% |
住友化学 | 4.6% | 6% | 1.1% |
宇部興産 | 4.5% | 4.2% | 2.9% |
東ソーは株価も今なら割安なので、オススメしたい企業です。
情報・通信業 兼松エレクトロニクス(8096)


- 営業利益率が高い:16.6%
- ROAが高い:10.1%
- 自己資本比率が高い:79.3%
【自己資本比率】
借金してないお金の比率(高いほど良い)
最後に紹介するのが情報・通信業の兼松エレクトロニクスです。
20年間のリターンでは建設、食品に劣ってはいるものの、直近10年間で伸びていることから、最後の紹介は情報・通信業としました。
業種/年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
---|---|---|---|---|---|
情報・通信業 | 12.5% | 8.6% | 15.8% | 7.1% | 7.1% |
IT系は成熟業界ではあるものの、今後も成長が見込める業界です。
大きな企業のシステムコンサルの運用&保守をしていると安定した収入も得やすいです。
兼松エレクトロニクスはシステムコンサルをメインとしつつ、製品の販売、賃貸、リース業を行っており、財務が非常に健全な企業です。
比較 | 営業利益率 | ROA |
---|---|---|
兼松エレクトロニクス | 16.6% | 10.1% |
日鉄ソリューションズ | 9.7% | 5.7% |
伊藤忠テクノソリューションズ | 9.1% | 6.5% |
SCSK | 11.6% | 8.7% |
自己資本比率は79.3%なので、約20%しか借金がありません。


これはかなり健全なほう!
現在の株価は気持ち高めなので、株価がもう少し下がったら是非買いたい銘柄です!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は【値上がりも配当金も期待できる銘柄5選】についてお伝えさせて頂きました。
最後に5銘柄と配当利回りをまとめると…
- 丸紅:配当利回り
- トーメンデバイス:配当利回り
- 荏原実業:配当利回り
- 東ソー:配当利回り
- 兼松エレクトロニクス:配当利回り
同業者と比較してみると色んなことが分かりますね。
また目先の利回りだけでなく、過去の推移はどうだったか、この先成長する業界であるかなども考えながら投資するようにしましょう!
以上、お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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