
他の家庭の貯金はどれくらい?
毎月いくら貯金してる?
ウチの家計はヤバい?余裕アリ?どっち?
このような悩みにお答えするため、統計データから世間の家計事情を分かりやすくまとめました。
この記事の結論
- 二人以上世帯の平均貯金額は1,563万円(中央値は450万円)、貯蓄率は7〜8%
- 単身世帯の平均貯金額は1,062万円(中央値は100万円)、貯蓄率は8〜9%
- 貯金額よりも貯蓄率を優先し、黒字家計を維持することが大事!
隣人の懐事情って気にはなるけど聞きにくいですよね?
世間の家計事情が分からないと自分の家計状況が「良いのか悪いのか」はっきりせず、不安に思う人も多いでしょう。
そこでこの記事では、世間の中間くらいに位置する家計の貯金額や貯蓄率を年代別にまとめています。
家計の現状把握をした後にどう行動すると良いかについても解説していますので、参考になさって下さい。
あなたの家計は何番目?
まずはあなたの貯金額が日本全体ではどのあたりに位置するのか見てみましょう。

見にくいので表にしますね。
貯金額 | 割合 | 上位何% |
---|---|---|
4,000万円~ | 12.1% | 12.1% |
3,000~4,000万円 | 6.4% | 18.5% |
2,500~3,000万円 | 4.8% | 23.3% |
2,000~2,500万円 | 6.6% | 29.9% |
1,800~2,000万円 | 2.8% | 32.7% |
1,600~1,800万円 | 3.3% | 36% |
1,400~1,600万円 | 4.1% | 40.1% |
1,200~1,400万円 | 5% | 45.1% |
1,000~1,200万円 | 6% | 51.1% |
900~1,000万円 | 2.7% | 53.8% |
800~900万円 | 3.3% | 57.1% |
700~800万円 | 3.8% | 60.9% |
600~700万円 | 3.8% | 64.7% |
500~600万円 | 4.5% | 69.2% |
400~500万円 | 4.5% | 73.7% |
300~400万円 | 5.2% | 78.9% |
200~300万円 | 5.3% | 84.2% |
100~200万円 | 5.8% | 90% |
~100万円 | 10.1% | ー |
私はため息が出そうになるのを何とかこらえましたが、皆さんはどうですか(^^;?
続いて同年代の人の家計事情を詳しく見ていきましょう。
平均貯金額
まずは貯金額です。
使う資料は日本銀行が運営する知るぽると(金融広報中央委員会)の調査結果を元にしたものです。
年齢別:二人以上世帯の貯金額の平均/中央値

- 世帯数:5,000世帯
- 世帯:2人以上
- 年齢:20歳以上80歳未満
資料によると二人以上世帯の調査対象全体の貯金額の平均は1,563万円でした。
「想像よりも多い…」と感じた人が多いのではないでしょうか?
理由は次の2つです。
- 高齢世帯の貯金額が多い。
- 超高年収(億単位など)の人も含まれる。
これらによって平均額が引き上げられています。
平均値では少し参考になりにくいので、中央値も見ていきましょう。
中央値とは数字を小さい順(または大きい順)に並べて、ちょうど真ん中になる値です。
では年齢別で見ていきます。
年齢 | 貯金額(平均) | 貯金額(中央値) |
---|---|---|
20代 | 212万円 | 63万円 |
30代 | 752万円 | 238万円 |
40代 | 916万円 | 300万円 |
50代 | 1,386万円 | 400万円 |
60代 | 2,427万円 | 810万円 |
70代 | 2,209万円 | 1,000万円 |
全体 | 1,563万円 | 450万円 |
平均値と中央値では大きく差がありますね。
中央値を見て感じるのは20〜50代世帯での貯金が難しいということです。
結婚、マイホーム、車、保険、教育費などの支出が大きな理由でしょう。
若いうちからどれだけ対策できるかが、貯金で困らないためのポイントになりそうですね。
年齢別:単身世帯の貯金額の平均/中央値


- 世帯数:2,500世帯
- 世帯:1人
- 年齢:20歳以上80歳未満
単身世帯全体の貯金額の平均は1,062万円、中央値は100万円でした。
年代別の貯金額を見てみましょう。
年齢 | 貯金額(平均) | 貯金額(中央値) |
---|---|---|
20代 | 179万円 | 20万円 |
30代 | 606万円 | 56万円 |
40代 | 818万円 | 92万円 |
50代 | 1,067万円 | 130万円 |
60代 | 1,860万円 | 460万円 |
70代 | 1,786万円 | 800万円 |
全体 | 1,062万円 | 100万円 |
二人以上世帯に比べると貯金額は少なくなっていますが、支出が少ないのでその理由もうなずけますね。
二人以上世帯の平均支出額:約28万円/月
単身世帯の平均支出額:約15万円/月
参照元:総務省統計局 家計収支2020年より
仮に会社員や公務員を40年ほど続けた人は、年金だけでも一般的な生活は送れるので、そこまでお金の心配をする必要はないかもしれません。
会社員、公務員の年金受給額の平均:約14〜15万円/月
平均貯蓄率
次は貯蓄率です。
みなさんはご自身(ご家庭)の貯蓄率が何%かをご存じですか?
貯蓄率とは「収入」のうち何%を「貯蓄」に回したかという割合のことです。
手取り収入20万円の人が、毎月2万円貯金しているなら貯蓄率は10%になります。
家計管理においてこの貯蓄率はひじょ〜に重要です。
個人的には貯金額よりも貯蓄率の方が圧倒的に重要だと考えています。


最後の項目でその理由も解説するよ!
では二人以上世帯、単身世帯のそれぞれの貯蓄率を見ていきましょう。
二人以上世帯の平均貯蓄率は11%


【質問】
あなたのご家庭では、過去1年間に手取り収入の何%ぐらいを「金融資産」として貯金しましたか?
この質問に対し、「貯金をした」と答えた人の貯蓄率の平均は11%という結果になりました。
「貯金を全くしなかった」と回答した人も含めると、全体の平均は7〜8%といったところでしょうか。
貯蓄率についても年齢別で見ていきます。
年齢 | 貯蓄率(全体平均) |
---|---|
20代 | 12〜13% |
30代 | 10〜11% |
40代 | 9〜10% |
50代 | 9〜10% |
60代 | 6〜7% |
70代 | 3〜4% |
全体 | 7〜8% |
貯蓄率は1年単位で見るのがベストですが、すぐに調べたい場合は直近3ヶ月などでも構いません。
【貯蓄率の計算方法】
貯蓄率=(今の貯金残高ー3ヶ月前の貯金残高)÷手取り収入3ヶ月分の合計×100
単身世帯の平均貯蓄率は14%


先ほどと同じ質問に対し、「貯金をした」と答えた人の貯蓄率の平均は14%、「貯金を全くしなかった」と回答した人も含めると、全体の平均は8〜9%です。
年齢別で見ていきましょう。
年齢 | 貯蓄率(全体平均) |
---|---|
20代 | 14〜15% |
30代 | 12〜13% |
40代 | 12〜13% |
50代 | 6〜7% |
60代 | 4〜5% |
70代 | 4〜5% |
全体 | 8〜9% |
二人以上世帯、単身世帯のザックリ全体像はこのようになります。
- 貯金額:450万円
- 貯蓄率:7〜8%
- 貯金額:100万円
- 貯蓄率:8〜9%
あなたの家計状況を客観的に見ることはできましたか?
現状把握ができたら、優良家計に向けて行動を始めましょう!


行動しないと現状は変わらないもんね!
目指すべき家計状況
最後に「今後どうすべき?」という点について解説します。
ポイントは2点です。
- 貯蓄率10%を目指す
- 黒字家計を目指す
①貯蓄率10%を目指す
家計の目標を立てるなら「貯金額」ではなく「貯蓄率」にしましょう。
仮に2,000万円の貯金があっても、毎年の収支が200万円の赤字なら10年後には0円になってその後は破産です。
逆に貯金が0円でも、毎年の貯蓄率が平均して10%あれば破産するどころか資金は増加していきます。


すごくシンプルなことだね!
サラリーマンの生涯年収は2〜3億円と言われているので、10%が維持できるなら退職時には2,000〜3,000万円貯金できる計算です。
老後資金にいくら必要かは人によって変わりますが、貯蓄率10%を意識して継続した人なら老後資金で困ることは無いでしょう。
1度身に付いた貯金体質はそう簡単には抜けません!
お金の不安で1番多いのは「老後資金」というデータもありますので、これが解決できる家計状況ならとても優秀であると言えますね。
②黒字家計を目指す
黒字家計とは「保有資産 > 借金」の状態を指します。
現金、預金、家、車、株式などの保有資産が住宅ローン、カーローン、クレジットカードローンなどの合計額よりも上回っている状態のことです。
- 資産:貯金500万円
- 資産:家(売却価格)2,500万円
- 借金:住宅ローン残高2,000万円
これなら家計は1,000万円の黒字です。
家、車、株式、保険などの資産は時価(今いくらで売れるか)で考えます。


購入価格を資産と考えてはいけないよ!
もし現在の家計が黒字で、貯蓄率が10%以上ならあなたはお金の心配をする必要はほとんどありません。
超優良家計と自信を持って良いです。
そうでなければ、貯蓄率を上げて黒字家計を目指しましょう。
それだけでお金の不安は一気に消えるはずです。
もし、家計の改善をしようと決めたなら、まずは支出管理から始めることをオススメします!
まとめ
いかがでしたか?
今回は【世間の家計状況と目指したい優良家計】について解説しました。
最後にこの記事をもう一度まとめます。
まとめ
- 二人以上世帯の貯金額の中央値は450万円、貯蓄率は7〜8%
- 単身世帯の貯金額の中央値は500万円、貯蓄率は8〜9%
- 貯金額よりも貯蓄率を優先し、黒字家計を維持することが大事!
現状把握するのに他人の家計事情は参考になりますが、アテにしてはいけません。
比較対象がダメになっては自分も共倒れしてしまいますからね。
少しずつでも良いので、お金の管理や計画を始めて不安を無くしていきましょう^ ^
以上、お役に立てれば嬉しいです!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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