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【がん保険は必要?不要?】実際のデータを見ながら分かりやすく解説します!

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こんにちは、くっき〜です!

この記事では

悩み

・そろそろがん保険に入ろうかなぁ
・どんながん保険に入れば…
・がん保険不要論もあるけど…

という方に向けて、分かりやすく解説していきます!

くっき~
くっき~

先に結論を言うでっ!

結論

がん保険は不要
・公的保険と貯蓄で備えよう

がん保険はその名の通り、がんに備える保険です。

医療保険でもがんは保障対象ですが、範囲が狭い分保障内容がさらに手厚くなるイメージですね。

身近な方でがんを経験した方がいれば、余計にがん保険の必要性を感じる方も多いでしょう。

しかし保険に加入すれば当然毎月の負担も増えますようので「健康体の自分に必要なんだろうか」と悩む方も多いのではないでしょうか?

この記事では感情的な観点をできるだけ無くし、客観的にがん保険が必要かについて解説します。

加入済みの方も見直しの機会になるかもしれませんので、ぜひ参考になさって下さい!

くっき~
くっき~

感情的にならず!いってみようっ!

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がん保険とは

がん保険とは民間の医療保険の中でも「がん」に特化した保険です。

くっき~
くっき~

名前の通りやな!

医療保険はがん以外の病気やケガなども保障対象となるのに対し、がん保険はがん以外の病気やケガの医療費は保障対象外となります。

保障対象ががんに限られるためがんの保障が手厚くなるメリットがあります。

保険の前提:保険はお金

いきなりがん保険は不要と言うと「がんになったらどうするの?がんをなめてるでしょ?」なんて思われてしまうかもしれませんが、全くそうではありません。

がんは怖い病気に違いありませんし、備えておくべきだと思っています。

ただ備える手段としてがん保険が最適とは思いません。

くっき~
くっき~

じゃあどうやって備えるの?

くっき~
くっき~

貯蓄が最適やな!

がん保険に限らず、保険が助けてくれるのは「病気」ではなく「お金」です。

加入していれば病気が治るわけでも、予防できるわけでもありませんからね。

つまりがん保険に入るかどうかは、「がんになってしまった時にお金の面で生活に困るか困らないか」という点がポイントになります。

くっき~
くっき~

病気の不安とごっちゃにしないように!

がん保険が不要の2つの理由

がん保険が不要の理由は次の2つです。

2つの理由

・思ってるほど費用は高くない
・思ってるほど確率は高くない

くっき~
くっき~

至ってシンプルやで!

思ってるほど費用は高くない

「がん」と聞くと今でも死の病のイメージがあり、多くの方が「莫大な費用」を想像すると思います。

しかしこの本によれば…

👉がんの医療費は50万円まで

と書かれています。

くっき~
くっき~

そんなわけないっ!

では実際のデータを見てみましょう。

次の表は厚生労働省が公開している「医療給付実態調査」のデータから一件あたりの医療費を割り出したものです。

入院医療費外来医療費
胃がん約64.4万円約3.8万円
結腸がん約64.6万円約4.3万円
直腸がん約74.4万円約5.8万円
肝臓がん約60.8万円約4.2万円
肺がん約67.1万円約9.1万円
乳がん約57.2万円約5.3万円
子宮がん約63.2万円約2.8万円
悪性リンパ腫約96.2万円約6.2万円
白血病約151.9万円約8.2万円
その他悪性新生物約64.5万円約5.8万円
くっき~
くっき~

全部50万円超えてるやんけっ

くっき~
くっき~

これは保険適用前な!

がんは基本的に保険が適用される病気なので、実際の自己負担額は3割(年齢、所得により1割または2割もあり)です。

入院時自己負担額(3割)外来時自己負担額(3割)
胃がん約19.3万円約1.1万円
結腸がん約19.3万円約1.2万円
直腸がん約22.3万円約1.7万円
肝臓がん約18.2万円約1.2万円
肺がん約20.1万円約2.7万円
乳がん約17.1万円約1.5万円
子宮がん約18.9万円約0.8万円
悪性リンパ腫約28.8万円約1.8万円
白血病約45.5万円約2.4万円
その他悪性新生物約19.3万円約1.7万円
くっき~
くっき~

あれ?意外と…

もちろん安い金額とは言えませんが、イメージしていた「莫大な費用」とギャップがあった方も多いのではないでしょうか?

また3割負担以外にも公的な医療保険(健康保険や国民健康保険等)には、「高額療養費制度」があります。

高額療養費制度は1ヶ月の医療費が莫大になった時に、一定金額を超えた分はほとんどタダ(1%)にしてくれる制度のことで、全国民が対象です。

一般的な年収の方なら医療費が1か月間で100万円かかったとしても月の自己負担額は約8.7万円です。

くっき~
くっき~

ホンマかいなっ??

さらに健康保険に加入の会社員や公務員の方は「傷病手当金」という制度も対象です。

傷病手当金は病気やケガで働けなくなった時に、最長18ヶ月にわたって標準報酬月額の3分の2に相当するお金が貰える制度です。

高額療養費制度、傷病手当金についてはコチラの記事で詳しく解説しています!

確かにがんは死の病のイメージも強い恐ろしい病気ですが、生活が困窮するほどの費用ダメージがあるかというと、そうでもない気がします。

保険会社に支払うお金を貯蓄に回して、公的制度を利用すればがんのお金の不安は十分にカバーすることができます。

思ってるほど確率は高くない

年齢が上がるほど、がんになる可能性が高くなるのは誰もが知っていることです。

意識し始めるとこんな言葉が耳に残ります。

👉2人に1人はがんになる

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

残念ですが、これは事実です。

くっき~
くっき~

やっぱりそうなんや…どうしよう…

国立がん研究センターが公開しているデータでは次のようになっています。

生涯でがんと診断される確率(2018年データ)

男性:65.0%(2人に1人)
女性:50.2%(2人に1人)

がんで死亡する確率(2019年データ)

男性:26.7%(4人に1人)
女性:17.8%(6人に1人)

くっき~
くっき~

早く保険入らないと…

くっき~
くっき~

待ちぃ!冷静にな!

数字は間違いではありませんが、データはもっと詳細まで見るべきです。

男性、女性の年代別でがんになる確率を表にしたものです。

<男性:20~40歳>

現在の年齢20歳30歳40歳
10年後0.3%0.6%1.6%
20年後0.9%2.2%6.9%
30年後2.5%7.4%21.3%
40年後7.6%21.7%43.6%
50年後21.8%43.7%
60年後43.6%

<男性:50~70歳>

現在の年齢50歳60歳70歳
10年後5.4%16.2%31.7%
20年後20.3%41.1%
30年後43.2%
40年後
50年後
60年後

<女性:20~40歳>

現在の年齢20歳30歳40歳
10年後0.4%1.6%4.1%
20年後2.0%5.6%10.4%
30年後6.0%11.8%19.5%
40年後12.2%20.7%31.5%
50年後21.1%32.5%
60年後32.7%

<女性:20~40歳>

現在の年齢50歳60歳70歳
10年後6.6%10.3%15.4%
20年後16.1%23.8%
30年後28.7%
40年後
50年後
60年後

例えば現在40歳の男性が20年後の60歳までに何かの「がん」が見つかる可能性は「6.9%」、現在30歳の女性が30年後の60歳までに何かの「がん」が見つかる可能性は「11.8%」と見ていくことができます。

くっき~
くっき~

あれ?意外と…

さらに言えばがんの種類も重要です。

次の表は男性、女性ごとのがんの種類を多い順に並べたものです。

男性女性
1位前立腺乳房
2位大腸
3位大腸
4位
5位肝臓子宮

男性1位の前立腺がんは大人しいがんで、大半はあまり悪さをしないと言われています。

実際に前立腺がんで死亡した方のほとんどは65歳以上です。

引用元:国立がん研究センター
くっき~
くっき~

そうかもしれんけど、がんは増えてるんでしょ?

くっき~
くっき~

それも事実!

しかし、もっと詳しく調べるとその理由は発症率が増えたわけではないことが分かります。

がんが増えた理由

・PSA検査の普及(前立腺がんの発見に有効)
・乳がん検診普及(マンモグラフィ等)
・少子高齢化

PSA検査によって日本だけでなく世界中で前立腺がんの発見は増えていますし、がん検診をする人が増えれば当然がんが発見される件数は多くなります。

またがんは高齢者に多い病気なので、少子高齢化の日本ではがんが多くなるのは普通のことなのです。

保険の営業マンや保険を勧めてくる人はこういった「嘘ではないけど表面上の事実だけ」を利用して、近づいてくることもあります。

事実に隠された真実を見つけて、正しい対策を取らなければいけません!

先進医療

がん保険を必要という人(売る、勧める側)のほとんどがこの「先進医療」推しです。

先進医療に関しては必要派と不要派の考え方がことなりますので、それぞれ見ていきましょう!

がん保険は必要

必要派の主張

・先進医療を受けたいなら入るべき
・少ない金額で大きな保障を受けられる
・がんになってからでは遅い

先進医療とは特定の大学病院などで研究、開発された新しい治療法や技術のことで、国(厚生労働大臣)から認められた医療機関だけが実施できる保険適用外の医療です。

費用は全額自己負担になるため、行う医療によっては高額になるケースもあります。

厚生労働省が公開している「患者調査」の実際のデータが次の表です。

1年間(平成30年7月1日~令和元年6月30日)に実施された先進医療の上位7項目。

先進医療名件数医療費
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術33,868件約68万円
陽子線治療1,295件約270万円
MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法821件約11万円
重粒子線治療720件約309万円
ウイルスに起因する難治性の眼感染疾患に対する迅速診断(PCR法)375件27,100円
糖鎖ナノテクノロジーを用いた高感度ウイルス検査295件3,000円
抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査201件30,900円

中でも「陽子線治療」と「重粒子線治療」はがんに有効とされる治療法で約300万円の費用がかかりますので、保険に入っていなければ家計には大打撃ですし、お金が無ければ選択することすらできません。

1年間で約2,000件も実施されているので、自分には全く関係ないとは言えない数字ですね。

しかし、がん保険に加入して先進医療特約(オプション)を付加すれば月々数百円の負担で先進医療費の負担をなんと最大2,000万円まで保障してくれるものもあります。

くっき~
くっき~

早く保険入らないと…

くっき~
くっき~

気持ちは分かるけど冷静にな!

自分にもしものことがあった時に「先進医療を受けたい」または「選択肢を1つでも多く残しておきたい」という方はがん保険に入るべきというのが必要派の主な主張になります。

がん保険は不要

不要派の主張

・先進医療だから「安心」ではない
・希望者全員が受けられるわけではない
・過大アピールしすぎ…

先進医療は希望者全員が受けられるわけではありません。

引用元:厚生労働省

先進医療は、一般的な保険診療を受けるなかで、患者が希望し、医師がその必要性と合理性を認めた場合に行われることになります。

いざ大きな病気をして先進医療を受けたいと希望したとしても、医師が患者の体調や病状を見て「不必要だ、合理的ではない」と判断すれば受けることはできません。

くっき~
くっき~

このためにがん保険に入ったのに…

また、先進医療の位置付けは「一定の安全性や有効性は国が認めているけど、保険適用できるほどのデータは集まっていない」という評価段階にあります。

データ不足の医療方法にわざわざ高額の費用を払ってやるのかという意見ですね。

客観的に見ればそのように思いますが、自分が当事者になったことを考えるとばっさり言い切れないので判断が難しい部分です。

ただ保険商品の「先進医療費を通算2,000万円まで保障!」は過大広告のように思います。

引用元:Aflac 生きるためのがん保険 Days1All-in

もう一度先進医療の実際のデータを見てみましょう。

先進医療名件数医療費
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術33,868件約68万円
陽子線治療1,295件約270万円
MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法821件約11万円
重粒子線治療720件約309万円
ウイルスに起因する難治性の眼感染疾患に対する迅速診断(PCR法)375件27,100円
糖鎖ナノテクノロジーを用いた高感度ウイルス検査295件3,000円
抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査201件30,900円

上位7項目の内、かなり高額と言える医療は3つです。

高額の先進医療

・多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術
・陽子線治療
・重粒子線治療

2020年3月末で「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」は保険適用されるようになりましたので、高額の先進医療と言えば「陽子線治療」と「重粒子線治療」です。

ただこの2つの治療法は周りの組織や細胞も傷めてしまうため、同じ部位に2回行うことはありません。

2,000万円まで保障なんて言われると「それくらいかかるんだ」と思ってしまいがちですが、実際に先進医療を受けたとしても2,000万円には到底届きません。

先進医療は保険会社にとってめちゃくちゃ効率が良い「不安あおり材料」です。

少し嫌な言い方ですが「カモになったとしてもいざという時の選択肢を残したい」という方はがん保険に入っても良いかもしれません…

くっき~
くっき~

嫌な言い方やけど言い返せんな…

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は【がん保険は必要か不要か】ということについてお伝えさせて頂きました!

最後にまとめると…

  1. がんの費用は思ってるより安い
  2. がんになる確率は思ってるより低い
  3. 先進医療は賛否両論
  4. がんの経済的リスク対策なら貯蓄

改めてお伝えしたいのは「がん保険不要=がんに備えない」ではありません。

がんへの備えは「公的制度+貯蓄」で十分カバーできます。

本当に必要な保険とは制度や貯蓄では到底カバーできないような経済的リスクに備えるためのものです。

がん保険に加入する前に不安や恐怖を一度取り除いて、ぜひシミュレーションしてみて下さい!

くっき~
くっき~

自分で計算すると色々分かるで!

以上、お役に立てれば幸いです!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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