こんにちは、くっき〜です!
この記事では
・老後のお金が心配…
・自分の場合、年金はいくら貰えるの?
という方に向けて、分かりやすく解説していきます!

先に結論言うでっ!
●国民年金だけを払っている方
年金受給額(平均):5.5万円/月
●厚生年金も払っている方
年金受給額(平均):14.6万円/月
一時期「老後2,000万円問題」が世間を騒がせました。
「今の収入や貯金で大丈夫かなぁ…」
このように不安を感じている人は多いのではないでしょうか?
メットライフ生命の調査でも老後不安の1番は「お金」となっています。


その気持ち分かるわぁ…
そこでこの記事では職業や働き方による年金受給額の違いや実際「いくらもらえるのか」、また、老後の年金と支出から「いくら不足するのか」をシミュレーションしながら解説していきたいと思います。
知るだけでもやもやした不安は大きく解消できますので、是非参考になさって下さい!

んじゃっ!いってみようっ!
年金制度について
老後にいくら年金が貰えるかは大きく次の2点で決まります。
・現役時代に支払った額
・何歳から年金を受けとるか
特に「厚生年金」に加入しているかどうかで受給額は大きく異なりますので、自身の年金加入状況を全体図を見ながら確認しましょう!

まず年金制度は「公的年金」と「私的年金」に分かれます。
公的年金:強制的に老後準備
私的年金:自分の意思で老後準備
私的年金は自分で用意するものなので、「いくら貰えるか」というのは公的年金の金額になります。
その公的年金は「国民年金」と「厚生年金」に分かれます。
●国民年金のみ加入
個人事業主・フリーランス等
●国民年金と厚生年金に加入
会社員・公務員等
国民年金は国民全員が加入し、会社員や公務員の方はプラスアルファで厚生年金にも加入します。

いくら貰える?
では「国民年金」と「厚生年金」がそれぞれいくら貰えるのか見ていきましょう!
国民年金受給額
国民年金は国民全員が加入し、支払う額も一律です。

みーんな一緒!
●満額(20〜60歳まで)
年間:78万円
毎月:6.5万円
●平均(免除や未納含む)
年間:66万円
毎月:5.5万円
令和3年4月~令和4年3月分の国民年金保険料は16,610円(月額)です。
日本は少子高齢化によって保険料年々増え続けており、今後も増える可能性は大きいです。


ふざけんなよー
しかし日本人の平均寿命を考えれば、支払う額よりも貰う額の方が圧倒的に多いのであまり文句は言えませんね。
ちなみに個人事業主やフリーランスの方で毎月保険料の支払っている場合は1年や2年分の「一括払い」も検討してみてください。
年間で1.5万円弱おトクになる場合がありますので、お住まいの地域の役所で確認してみて下さい!
厚生年金受給額
厚生年金は会社員や公務員など雇われている方が加入する年金です。
毎月の給料から「厚生年金」という名目で国民年金を含めた分が天引きされています。
厚生年金は国民年金と違い、収入状況によって支払う保険料と貰う年金が異なります。
年収ごとのザックリの受給額目安は次の表を参考にして下さい。
年収 | 厚生年金/月 | 国民年金合算/月 |
---|---|---|
300万円 | 約5.6万円 | 約12.1万円 |
400万円 | 約7.5万円 | 約14.0万円 |
500万円 | 約9.4万円 | 約15.9万円 |
600万円 | 約11.3万円 | 約17.8万円 |
700万円 | 約13.1万円 | 約19.6万円 |
800万円 | 約15.0万円 | 約21.5万円 |
900万円 | 約16.2万円 | 約22.7万円 |
年収が高い人ほど多くの保険料を支払っているので、貰える年金も多くなります。
参考にならないかもしれませんが、平均値を出しています。
●平均
年間:175.2万円
毎月:14.6万円
もう少し細かく知りたい方は簡単に試算できる三井住友銀行のツールを利用してみて下さい!
いくら不足する?
老後の不安は「いくら貰えるか」を知るだけでは解消しません。
貰う年金で生活するのに「いくら不足するのか」を知り、対策することでやっと不安を解消することができます。

足りなかったらどうしよう…
老後世帯の支出と3パターンの世帯別年金受給額をシミュレーションしてみたので、参考にして下さい!
生命保険文化センターの資料によると老後夫婦2人の支出額は次のようになっています。
最低限の生活費:約22.1万円/月
平均的な生活費:約26.5万円/月
ゆとりある生活費:約36.1万円/月
ゆとりの中は旅行やレジャー、趣味や教養、日常生活費の充実などが占めているようです。

長い間一生懸命働いたのに「老後も最低限の生活」なんて悲しいですよね。

事前に準備しよな!
シミュレーションは40年間(20歳~60歳まで)きっちり納めたという前提で年金受給額を計算しています。
夫、妻共働きのケース
夫婦ともに60歳まで会社に勤めたシミュレーションです。
夫:年収500万円の会社員
妻:年収300万円の会社員
年収 | 年金受給額 | |
---|---|---|
夫 | 500万円 | 約15.9万円 |
妻 | 300万円 | 約12.1万円 |
夫婦2人の受給額合計は「約28万円」です。
ゆとりある生活とまでは言えませんが、毎月の年金だけで平均的な生活費を上回っているので、老後の心配はほとんどありません。

貯金0でも生活可能!
「老後は不安だけど貯金は苦手…」という方や「仕事を辞めたら夫婦でたくさん旅行したり、贅沢したい」という方は夫婦での働き方を考えるのも1つの手かもしれません。
夫は会社員、妻は専業主婦のケース
夫は60歳まで会社勤め、妻はずっと専業主婦で厚生年金を納めていないシミュレーションです。
夫:年収500万円の会社員
妻:収入なしの専業主婦
年収 | 年金受給額 | |
---|---|---|
夫 | 500万円 | 約15.9万円 |
妻 | 0万円 | 約6.5万円 |
夫婦2人の受給額合計は「約22.4万円」です。
年金のみで最低限の生活は可能ですが、平均的な生活をするなら毎月の不足額は約4.1万円になります。
老後の生活を約25年とするなら…
年間の不足額:4.1万円×12ヶ月=49.2万円
老後資金不足額:49.2万円×25年=1,230万円
約1,230万円は貯蓄から取り崩すことになりますし、退職金も年々減少傾向で完全にあてにするのは危険です。

長生きするほどお金の不安は大きくなりますので、夫婦で計画的な貯蓄が必要です。
夫、妻共に自営業のケース
夫婦共に自営業で国民年金のみに加入していたシミュレーションです。
夫:60歳まで国民年金加入
妻:60歳まで国民年金加入
年収 | 年金受給額 | |
---|---|---|
夫 | 関係無し | 約6.5万円 |
妻 | 関係無し | 約6.5万円 |
夫婦2人の受給額合計は「約13万円」です。
最低限の生活でも毎月約9.1万円の不足、平均的な生活を送ろうと思うと毎月約13.5万円が不足します。
年間の不足額:13.5万円×12ヶ月=162万円
老後資金不足額:162万円×25年=4,050万円

4,000万て…
ただこのシミュレーションは現実と少し乖離しているかもしれません。
自営業の方は「定年だから」という理由で仕事を辞める必要はないからです。
一般的な会社員に比べれば「個人で稼ぐ力」も備わっており、老後も働けるうちは働くという選択肢があります。
年金は受給開始のタイミングを遅らせるほど、受給額が増える仕組みなのでそういった制度を活用することも計画に入れておくと良いでしょう!
ただ、年金だけでは老後の生活が厳しいのは確かですので、しっかりと計画する必要はあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は【年金制度や世帯別の年金受給額】についてお伝えさせて頂きました!
最後のポイントをまとめると…
- 国民年金のみ加入している方の平均受給額は「5.5万円/月」
- 国民年金と厚生年金の両方に加入している方の平均受給額は「14.6万円/月」
- 夫婦共に長期間会社員の方以外は、老後資金計画は必要
3パターンのシミュレーションからも分かるように、老後資金の準備をしなくてもよい家庭というのは限られています。
また貯金が十分にあったとしても、人間はそれを取り崩すのをとてもストレスに感じる生き物です。
知識さえあれば投資をしながら取り崩すことで資産を大幅に長持ちさせることができますので、今の内からお金の知識をしっかりつけていきましょう!
ちなみに老後資金の準備にはまず「iDeCo」がオススメです!
コチラの記事で詳しく解説していますので、良ければ参考になさって下さい!
以上、お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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