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【株価指数って何?】日経225・TOPIX・NYダウ・S&P500の詳細と違いを解説します!

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こんにちは、くっき〜です!

この記事では

疑問
  • 株価指数って何よ?
  • 何のためにあるの?
  • 何に使える?

という方に向けて、分かりやすく解説します!

くっき~
くっき~

先に結論言うでっ!

結論
  • 株価指数とは複数の企業の株価や時価総額から算出した1つの数値で、全体の動きを把握することができるもの。
  • 株式市場は経済の先行指数とも言われ、経済状況の図る数値の1つである。
  • インデックス投資では「株価指数に連動することを目的」としているため、運用するなら中身は知っておくべき!

よくTVのニュースで「今日の日経平均株価は○○円です」というのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

聞いたことはあるけど「よく分からないし、いつも聞き流している」「だいたいどんなものかは分かってるけど詳しくは知らない」という方もいるでしょう。

この記事では日本と米国で代表的な株価指数を2つずつ取り上げて、違いや指数の中身を詳しく解説していますので、ぜひ参考になさって下さい!

くっき~
くっき~

よっしゃー!いってみようっ!

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株価指数とは

株価指数とは株式市場の全体の動きを分かりやすくするために、複数の企業の株価を1つの数字に数値化したものです。

例えば日本の場合、株価は土日祝を除く平日は毎日のように上下しています。

昨日の株価と比べて…

  • トヨタの株価は上昇 ⤴︎⤴︎
  • ホンダの株価も上昇 ⤴︎⤴︎
  • ソフトバンクの株価は下落 ⤵︎⤵︎

こんな時にこう思う方もいるはずです。

くっき~
くっき~

日本全体的にはどうなってるの?

ここで役に立つのが「日経平均株価」や「TOPIX」と呼ばれるものです。

このような国全体の株価指数を表すものの他にも配当の高い企業だけを集めた「高配当株価指数」や割安株・成長株だけを集めた株価指数などカテゴリ分けされた指数もたくさん存在しています。

投資信託やETF投資ではこれらの指数に連動することを目的としたものもありますので、これから投資を始めるまたはすでに投資をしているという方はぜひ理解を深めておきたいところですね。

くっき~
くっき~

でも種類が多くて覚えられないよ…

くっき~
くっき~

指数の名前は「公表会社」と「企業数」の組み合わせと覚えておくと良いで!

例えば日経平均株価(日経225)やS&P500を見てみましょう。

組み合わせ
  • 日経225
    • 日経 → 日本経済新聞社
    • 225 → 225社
  • S&P500
    • S&P → スタンダード&プアーズ社
    • 500 → 500社

意外と知らない方も多いので知っておくだけで、結構便利ですよ!

数字が入っていない指数の場合は企業数を絞っておらず、株式市場全体を対象にしていると思っておきましょう!

くっき~
くっき~

基本が理解できていれば応用も効くで!

我らが日本と経済大国の米国の有名どころの指数を理解して、基本をおさえておきましょう!

日本の株価指数

日本の代表的な株価指数は次の2つです。

  • 日経平均株価(日経225)
  • TOPIX

海外株に比べて国内株の成長は劣ってしまいますが、国内への投資は為替リスクの影響が無いというメリットもありますね。

日本株で配当金投資をしているなら「配当控除」のメリットあります。

日経平均株価

日経平均株価は「日経225」とも呼ばれています。

日経平均株価とは
  • 日本経済新聞社が選ぶ「東証1部に上場する225社の企業の株価の平均」を表す。

まず現在の日本の株式市場には5つの区分があります。

5つの区分と上場企業数 2022年1月時点
  • 東証1部 → 2,185社
  • 東証2部 → 474社
  • JASDAQスタンダード → 658社
  • JASDAQグロース → 36社
  • 東証マザーズ → 424社
くっき~
くっき~

2022年4月から市場区分は再編される予定やけど、ここは現状で説明していくで!

そもそも企業がいずれかの市場に上場するには市場ごとに決められた審査をクリアする必要があります。

JASDAQやマザーズに比べると東証2部に上場するほうが審査が厳しく、その2部よりも1部に上場するほうがさらに審査が厳しくなっています。

引用元:転職Hacks

要するに日経平均株価は厳しい審査をクリアした大企業の中からさらに選別した225社の平均株価ということになります。

くっき~
くっき~

ほぅ、なるほどな!

東証1部から225社を選定する基準は、まず流動性の高い順に75社、残りの150社は6つのセクターバランスを考えて選ばれます。

流動性が高いというのは、その企業の株式が市場で良く取引されているということです。

6つのセクター
  • 技術
    • 医薬品、電気機器、自動車、精密機器、通信
  • 金融
    • 銀行、その他金融、証券、保険
  • 消費
    • 水産、食品、小売業、サービス
  • 素材
    • 鉱業、繊維、紙・パルプ、化学、石油、ゴム、窯業、鉄鋼、非鉄筋属、商社
  • 資本財・その他
    • 建設、機械、造船、輸送用機器、その他製造、不動産
  • 運輸・公共
    • 鉄道、バス、陸運、海運、空運、倉庫、電力、ガス
くっき~
くっき~

225銘柄は基本的に1年に1回の見直し(入れ替え)がされるで!

2021年12月30日時点の構成比率が高い10銘柄はこのようになっています。

参照元:日経平均 寄与度 ヒートマップ

コード銘柄名業種構成比
8035東京エレクトロン電気機器8.12%
9983ファーストリテイリング小売業8.00%
9984ソフトバンクグループ情報・通信3.99%
6367ダイキン工業機器3.20%
6954ファナック電気機器2.99%
6857アドバンテスト電気機器2.67%
6098リクルートホールディングスサービス2.56%
9433KDDI情報・通信2.47%
4063信越化学工業化学2.44%
4543テルモ精密機器2.38%

225社の平均株価とは言うものの、上位3銘柄だけで全体の約20%を占めています。

仮に200社の企業の株価がプラスでも上位25銘柄(全体の約60%になる)がマイナスなら、日経平均株価はマイナスになるでしょう。

株価の大きい企業に左右されやすい特徴があるので、日経225に連動するような投資信託やETFに投資されている方は、こういった事実も頭に入れておくと良いでしょう。

TOPIX

TOPIXはTokyo Stock Price Indexの略で東証株価指数とも呼ばれています。

TOPIXとは
  • 東京証券取引所が公表している「東証1部に上場する全企業(約2100社)の時価総額から算出する株価指数」のこと。

日経平均株価が225社をピックアップしているのに対し、TOPIXは東証1部の全企業が対象です。

くっき~
くっき~

ここが1つ目の大きな違い!

東証1部に上場している企業は約2,200社なので、日経平均株価の銘柄数の約10倍となりますね。

また日経平均株価は「株価」をベースに計算しているのに対し、TOPIXは「時価総額」をベースに計算されています。

くっき~
くっき~

何が違うの?

これは企業の力が「株価」だけでは判断できないという考えからの計算方法です。

株価と時価総額 2021年12月末時点
  • 株価
    • ファーストリテイリング:1株65,310円
    • トヨタ自動車:1株2,105.5円
  • 時価総額
    • ファーストリテイリング:6.93兆円
    • トヨタ自動車:34.35兆円
くっき~
くっき~

あれっ!?

ファーストリテイリングの株価はトヨタの株価の約30倍ですが、時価総額はトヨタがファーストリテイリングの約5倍になっています。

くっき~
くっき~

ファーストリテイリングはユニクロとかGUの会社な!

この現象は時価総額の計算方法によるもので、計算式は「時価総額=株価×発行済み株式数」となっているためです。

株価が小さくても市場に出回る株式が多いと時価総額は大きくなります。

ちなみに2021年12月末時点での世界の時価総額ランキングは次のようになっています。

世界の時価総額ランキング
  • 1位:Apple(アップル)
  • 2位:Microsoft(マイクロソフト)
  • 3位:Google(グーグル)
  • 4位:Saugi Aramco(サウジアラムコ)
  • 5位:Amazon(アマゾン)

こう見ると時価総額で企業の力を見ると言うのも納得できますね。

では2021年12月末時点のTOPIXの上位10銘柄を見てみましょう!

コード銘柄名業種構成比
7203トヨタ自動車輸送用機器3.84%
6758ソニーグループ電気機器3.28%
6861キーエンス電気機器2.41%
6098リクルートホールディングスサービス1.93%
8306三菱UFJ銀行銀行業1.44%
8035東京エレクトロン電気機器1.44%
9432NTT情報・通信1.36%
9984ソフトバンクグループ情報・通信1.34%
7741HOYA精密機器1.33%
6954日本電産電気機器1.28%

日経平均株価と比べるといくつか銘柄が入れ替わっているのが分かりますね。

どちらが正解というわけではありませんが、日本全体へ投資、あるいはリスクを減らしたい方は分散力の高いTOPIX系への投資が良いでしょう!

米国の株価指数

米国の代表的な株価指数は次の2つです。

  • ダウ工業株30種
  • S&P500

世界の株式の約60%は米国企業であり、過去から現在まで経済大国として常にトップを走り続けています。

日本の方でも米国株へ投資する方が増えてきていますので、米国の株価指数もしっかり理解しておきたいですね。

ダウ工業株30種

ダウ工業株30種は「ダウ平均株価」や「ニューヨーク・ダウ」などとも呼ばれ、米国の最も有名な株価指数の1つです。

ダウ工業株30種とは
  • S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している「米国の大企業30社の株価の平均」を表す。
  • ダウ・ジョーンズ社は「ウォール・ストリートジャーナル紙」という日本で言う日経新聞を発行している会社。

ダウ30社に選ばれるためには日本のような具体的なルールはありません。

くっき~
くっき~

株主数○人以上とか時価総額○円以上みたいなやつな!

くっき~
くっき~

じゃあどうやって決まるの?

採用基準
  • 米国企業であること
  • 評判が良い
  • 成長し続けている
  • 投資家から関心があるなど

また30社しかないため、大企業でも株価が高すぎる銘柄は除外されています。

株価の比較 2021年12月末時点
  • 組入銘柄
    • ウォルト・ディズニー:1株154.89USD
  • 組入外銘柄
    • Google:1株2897.04USD
くっき~
くっき~

平均の意味が無くなっちゃうからな!

銘柄入れ替えの時期は決まっていませんが、定期的に行われています。

2021年12月末時点の上位銘柄は次のようになっています。

ティッカー銘柄名業種構成比
UNHユナイテッドヘルスグループ金融9.1%
HDホーム・デポサービス7.53%
GSゴールドマン・サックス・グループ金融6.94%
MSFTマイクロソフトIT・通信6.10%
MCDマクドナルドサービス4.86%
CRMセールスフォース・ドットコムIT・通信4.61%
AMGNアムジェン医療関連4.08%
Vビザ工業3.93%
HONハネウェルインターナショナル一般消費財3.78%
CATキャタピラー工業3.75%

組入銘柄が30社と少ないので、1社ごとの割合も大きくなっていますね。

どの企業も超優良企業に変わりはありませんが、分散数が少なく株価の変動が指数の変動に大きく影響することを覚えておきましょう!

S&P500

S&P500は投資の神様と呼ばれる「ウォーレン・バフェット」が推奨しており、投資家の間で最も人気の株価指数です。

S&P500とは
  • S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している「米国の大企業500の時価総額から算出する株価指数」のこと。
くっき~
くっき~

指数の名前で何となく内容が分かるようになってきたな…

S&P500に採用されるためには次の条件をクリアしていなければなりません。

S&P500の採用条件
  • 米国企業であること
  • 時価総額53億ドル以上
  • 四半期連続で黒字を維持
  • 浮動株が50%以上ある

浮動株とは一般投資家が売買できる株式市場に流通している株のこと。

米国の株式市場は「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」と「ナスダック」の2つで、S&P500は両方の株式市場を対象にしています。

要するにS&P500は米国の全株式市場の中から、厳しい条件をクリアした、時価総額の大きい企業500社を集めた指数と言って良いでしょう!

ちなみにS&P500の企業の時価総額合計は全米国株式市場の約80%に及んでいます。

くっき~
くっき~

500社だけで80%っ!?

500社の上位銘柄を見れば、納得できるかもしれません(2021年12月末時点)。

ティッカー銘柄名業種構成比
AAPLアップルIT・通信6.84%
MSFTマイクロソフト情報技術6.24%
AMZNアマゾンサービス3.59%
GOOGLアルファベット(A)IT・通信2.15%
GOOGアルファベット(C)IT・通信2.12%
FBフェイスブック(メタ)サービス2.00%
TSLAテスラ一般消費財1.97%
NVDAエヌビディアIT・通信1.82%
BRKBバークシャーハサウェイ金融1.35%
JPMJPモルガンチェース金融1.17%
くっき~
くっき~

ほとんど知ってるとこばっかりー!

誰もが認める世界のトップ企業です。

ここまで紹介した4つの指数を過去20年で比較した倍率の違いです。

  • TOPIX → 2倍
  • 日経225 → 2.8倍
  • NY・ダウ → 3.5倍
  • S&P500 → 4.3倍

ここ20年で最もリターンが大きかったのはS&P500と言うことになりますね。

さらにS&Pは1991年からの約30年間で価格は約12.4倍、年平均リターンは9.3%となっており、これは驚異的な数字です。

あくまでも過去のことで未来は誰にも分かりませんが、株価指数に連動することを目的とした「インデックス投資」をされている方は、指数の見た目だけではなく、内容もしっかり理解して投資するようにしましょう!

オススメのインデックスファンドも紹介していますので、良ければご覧ください!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は【日本と米国の代表的な株価指数の内容】についてお伝えさせて頂きました!

最後にポイントをまとめると…

  1. 指数の名前は公表機関と組入銘柄数で構成されている
  2. 日経平均株価とダウ工業株30種は株価をベースに算出
  3. TOPIXとS&P500は時価総額をベースに算出
  4. 過去の成績で最も良かったのはS&P500

日米以外の国の指数では組入条件や銘柄数は違うものの、時価総額をベースに算出している場合がほとんどですね。

基礎が分かっていれば、今後投資先を変更するときにもきっと役に立ちますので、頭の片隅に残しておいてもらえたらなと思います!

以上、お役に立てれば幸いです!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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