税金

【今さら聞きにくい確定申告とは?】源泉徴収や年末調整なども含めて分かりやすく解説します!

税金

こんにちは、くっき~です!

この記事では

悩み

・確定申告ってそもそも何?
・何でする必要があるの?
・源泉徴収とか年末調整って何?

という方に向けて、分かりやすく解説していきます!

くっき~
くっき~

先に結論言うでっ!

結論:確定申告とは

・年間のお金の損益を全部報告すること
・所得や個人の事情を申告して、適正額を納税すること(節税にもなる)

会社員をしていると税金のことは会社が全てやってくれるので、「確定申告は縁が無くてよく分からないな」とお思いの方も多いのではないでしょうか?

しかし副業や投資、節税など確定申告について知らないと税金が加算されたり、払い過ぎて損するケースも出てきてしまいます。

この記事では確定申告の基本的な知識(源泉徴収・年末調整)や仕組み、知っておけば損をしないで済むことなどを解説していきますので、ぜひ参考になさって下さい!

くっき~
くっき~

さぁさぁ!いってみよう!

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確定申告

確定申告とは個人や法人の1年間(1月1日から12月31日)の所得金額とそれに対する税金を確定させ、申告手続きをすることを言います。

要するに

仕事、副業、投資などで得たお金(損失も)を全て包み隠さず報告し、それに合わせた税金を納めること

所得があるにも関わらず申告をしなければ、最悪の場合「脱税」と扱われてしまい、大きなペナルティを抱えることもあります。

ペナルティ例

・過少申告加算税
・無申告加算税
・不納付加算税
・重加算税

意図的、悪質性が高いと本来払うべき税金の最大40%分を追加で支払うケースもあるので、正確に払うようにしましょう!

くっき~
くっき~

脱税、ダメ、絶対!

確定申告の対象者

確定申告が必要かどうかは「働き方」や「所得の額」などによって決まっています。

必要な人

●個人事業主、フリーランスなど
・年間所得が48万円以上
・年間所得が赤字の方
●会社員
・給与所得が2,000万円以上
・副業や投資などで所得に変化があった場合
●全員
・各種控除を受ける場合

個人事業主やフリーランスの方

個人事業主やフリーランスの方は基本的に確定申告が必要です。

しかし年間所得が48万円以下なら申告は不要です。

くっき~
くっき~

何で不要なの?

個人事業主やフリーランスの場合の納税額は次の方法で計算します。

納税額の計算方法

(収入ー必要経費ー控除額)×税率=納税額
※収入から経費を引いたものが「所得」

収入から経費や控除額を差し引いた時に「0円以下」ならそこに税率を掛けても「0」なので税金は発生しません。

控除額の1つに「基礎控除」というものがあり、所得が2,400万円以下なら全員が48万円の控除が認められています。

合計所得金額控除額
2,400万円以下48万円
2,400万円超2,450万円以下32万円
2,450万円超2,500万円以下16万円
2,500万円超0円

48万円以上の所得が無ければ税金が発生しないということです。

ただ赤字の場合は申告すると将来の利益と損益通算して税金を減らすことができるので、確定申告はしておいた方が良いでしょう。

会社員の方

会社員の方は勤め先の会社が代わりに申告しているため、基本的に確定申告をする必要がありません。

しかし勤め先の会社が把握していない副業や投資などで所得の変化があった場合は別で、その時は自分で確定申告をする必要があります。

副業の税金の計算方法についてはコチラの記事で詳しく解説しています!

資産運用の税金についてはコチラの記事で解説しています!

控除を受ける場合

各種控除を受けたい場合も確定申告が必要です。

控除とは税金額を計算する前に「所得から差し引くことのできるもの」で多いほど納める税金が少なくなります。

納税額の計算

(所得合計ー所得控除)×税率ー税額控除

式にあるように控除は大きく2種類に分けられます。

2つの控除

所得控除:所得から引いて税率を掛ける
税額控除:税率を掛けた後に差し引く

【所得控除の一覧】

各種控除簡単な説明
雑損控除自然災害や盗難の被害
医療費控除医療費の支払いが一定額を超える
社会保険料控除社会保険料を支払っている
小規模企業共済等掛金控除規定された掛金を支払っている(iDeCo等)
生命保険料控除生命保険料の支払いが一定額を超える
地震保険料控除地震保険料を支払っている
寄附金控除ふるさと納税等
障害者控除自分、家族が障害者に当てはまる
寡婦控除夫と離婚または死別(女性のみ)
ひとり親控除シングルマザー、ファーザー
勤労学生控除職業を持つ学生
配偶者控除収入103万円以下の配偶者がいる
配偶者特別控除収入201万円以下の配偶者がいる
扶養控除配偶者以外の扶養親族がいる
基礎控除2,500万円未満の全納税者

【税額控除の一覧】

税額控除名簡単な説明
配当控除国内株式の配当がある
外国税額控除海外と国内で二重課税している
住宅借入金等特別控除国内の住宅ローン
住宅耐震改修特別控除住宅の耐震工事
住宅特定改修特別税額控除住宅のバリアフリー、省エネリフォーム
くっき~
くっき~

もうパンク…

くっき~
くっき~

全部覚える必要ないで!

それぞれの控除は税率を掛ける前か後で所得から差し引くタイミングが異なります。

医療費控除や生命保険控除などは有名ですが、UNICEF(ユニセフ)などの寄付金も税額控除の対象なので、申告して節税するようにしましょう!

くっき~
くっき~

これが節税の仕組みやで!

源泉徴収と年末調整

会社員の方、会社員になるかもしれない方向けに「源泉徴収」と「年末調整」について解説しておきます。

くっき~
くっき~

どっちが何だっけ?

概要

源泉徴収:毎月税金をざっくり徴収
年末調整:年の最後にぴったり調整

くっき~
くっき~

2つで1セット!

源泉徴収とは

勤め先の会社が従業員の「所得税」をあらかじめ給与から天引きして納税することを言います。

手元にお金が届く前に徴収されるので「源泉徴収」というわけですね。

くっき~
くっき~

それで源泉か…

コチラの記事でも解説していますが…

会社員の方は毎月の給与からいくつもの税金が天引きされています。

中でも所得税はその年の年間所得に対して納税額が決まるため、正確な所得税額が事前に分かりません。

思ったよりボーナスが出るかもしれないし、給与がカットされるかもしれないませんからね。

なので、勤め先の会社の人が「この従業員の収入なら年間の所得税はだいたい12万円くらいかな」とざっくり計算して、とりあえず毎月1万円を天引きし納税してくれているのです。

年末調整とは

従業員から源泉徴収した合計額と実際に収める税金の合計額との差を加徴収または還付によって調整することを言います。

源泉徴収で毎月の所得税を1万円ずつ納税していたとすると支払い済み分は「ちょうど12万円」です。

しかし12月になって1年間の正確な所得が分かった時に正確に計算すると若干の誤差が出ました。

正確な計算では…

●11万円で足りた
1万円多く払い過ぎているので1万円の還付
●13万円で足りなかった
1万円不足しているので1万円の追加徴収

ざっくり計算で払い過ぎていた分は返還され、ざっくり計算で不足している時は追加で納税することになります。

ちなみに住民税は前年の所得で計算するので還付や追加徴収はありません。

計算の対象期間

所得税:今年
住民税:前年

このように勤め先の会社は源泉徴収をザックリ計算し年末調整のピッタリ計算で帳尻合わせをしてくれているのです。

くっき~
くっき~

結局ありがたいな!

申告方法

まず申告期間ですが翌年の2月16日から3月15日までとなっています。

2021年1月1日~12月31日までの所得における確定申告は2022年2月16日~3月15日までということです。

くっき~
くっき~

余裕を持ってやろうな!

申告方法は2つで「WEB」もしくは「郵送」のどちらかになりますがWEBでやる方が良いです。

特に個人事業主やフリーランスの方で「青色申告」を行う場合は、WEBで行うことだけで最大控除額が「55万円→65万円」と10万円もアップします!

くっき~
くっき~

まじかよっ!

青色申告とは日々の収益や経費を複式簿記によって申告することで次のようなメリットが得られます。

青色申告のメリット

・最大65万円の特別控除
・赤字を3年間繰越できる
・家族の給与を経費にできる…etc

会社員の方でも「事業所得」や「不動産所得」があれば青色申告をすることは可能です。

話を戻して、WEBで確定申告する場合は国税庁が出している「e-Tax」というソフトを利用し、2つの方法のどちらかで申請します。

引用元:e-Tax 国税電子申告・納税システム
2つの申告方法

・マイナンバーカード方式
・ID、パスワード方式

※申請時には必ずマイナンバーが必要です。マイナンバーカードが無い場合には通知カードやマイナンバーの記載された住民票が必要になります。

マイナンバーカード方式

マイナンバーカード方式はその名の通り「マイナンバーカード」を利用して申請する方法です。

くっき~
くっき~

通知カードではダメ!

PCで申請する場合には…

こんな感じの「ICカードリーダー」が必要です。

くっき~
くっき~

他の種類もたくさんあるからチェックしてな!

スマートフォンの場合は「マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン」が必要です。

持ち物が揃っていれば全て家で完結するので、1番ラクな方法です。

ID、パスワード方式

税務署に行って「ID・パスワード」をもらい、申請する方法です。

申請前に1度税務署に出向く必要があるものの、その後は全てWEBで完了します。

税務署で「ID・パスワード」をもらう時は「顔写真入りの本人確認書類」が必要になることと、「ID、パスワード」は翌年以降も利用するので大切に保管しておきましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は【確定申告の基礎から申告方法】についてお伝えさせて頂きました!

最後にポイントをまとめると…

  1. 確定申告は国に正確な所得を報告するもの
  2. 控除を申告することで節税が可能
  3. 源泉徴収でざっくり払い、年末調整でぴったり調整
  4. 申告は翌年3月15日までにWEBでしよう

税金は本当にややこしいもので、全て覚えるのは難しいです。

ただ、知らないことで損する場合もあるので、広く浅い知識をつけて関係しそうなところだけその都度調べるような癖をつけておくと良いでしょう!

この記事で解説した基本も知っておけば必ずどこかで役に立ちますので、頭の片隅にでも残しておいて頂ければなと思います。

以上、お役に立てれば幸いです!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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